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22【トカゲ?いえドラゴンです】

人類みなニート~働いたら負けかなと思う~


主人公「葉月博はづきはく、26歳」


女神「ターニャ、17歳」


孤児院の子供「カンナ、15歳」


異世界転生を余儀なくされ転生するも何故か女神ターニャも一緒に転生


仕方なく一緒に旅をする事になったのだが転生時に初心者パックを渡すのを忘れたりと


長く旅をするにつれ女神ターニャのポンコツぷりが露呈し始めるのであった


そんな到底女神の行動とは似ても似つかないポンコツ女神ターニャとの異世界のんびり?転生珍道中物語です

【次の日】


朝食を終えた二人は、町を見て回りたいと言うのでお小遣いを渡し

俺は一人ギルドへ向かった


【ギルド】


受付で手紙を渡すとすんなりとギルマスに会う事が出来た

ギルマスは、職業ニートについて詳しくは知らなかったが他に有益な情報を教えてくれた。

その中で俺が気になったのは廃鉱ダンジョンだ、何でも鉱石の出なくなった廃鉱はダンジョン化する事によりモンスターが鉱石をドロップするらしい


「なる程だからこの町には冒険者が多いんですか」


「経験値も入り鉱石も手に入る一石二鳥ですよ更にレア鉱石なんかはクエスト受注品にもなりますから一石三鳥です」


その後、俺は二人と合流したダンジョンについて話をした


「あっ!お兄ちゃん」


「やぁ二人共、何かいい物はあったかい?」


「ネックレスとかかな高くて買えないけど」


「さっき聞いたんだけどこの町のモンスターは鉱石をドロップするらしい」


「なにそれほんと?」


「ホントホント、ギルマスから聞いた」


ターニャの目が輝く


「ねぇー博ダンジョンに行きましょ?」


「俺は別に構わないが、カンナちゃんはどうする?」


「お兄ちゃんに任せます」


「じゃあ決定ね早速行きましょう」


【ダンジョン】


ダンジョン内は蒸し暑くも無く所々に灯りもありまるで人をおびき寄せているようだ

現に所々、他の冒険者と出会う


「案外普通の洞窟と変わらないわね」


「むしろ町の煙りが入ってこないから快適だな」


カンナちゃんは怖いのか俺の腰にまとわりついている


少し歩くとスライムの群れがいた


「オラーッ!」


ターニャの魔法でスライムは見事に爆散した


「しゃー!」


「女神の気品さはどこに行ったのだろうか?」


爆散したスライム達から次々と銅鉱石が現れる


「うふふ鉱石鉱石~♪」


確かにこれだけ美味しいダンジョンが町の近くにあれば冒険者は集まるだろうな


「ほら奥に行くわよ」


ターニャは俺の手を引っ張りズンズンと奥へと進んで行く


二時間程歩いただろうか


「ふぅー少し休憩しないか?」


「そうね」


俺達は見晴らしのいい大きな部屋で休憩を取る事にした

俺はバックから飲み物とお菓子を取り出し分け与えた


「ありがとうお兄ちゃん」


「疲れて無いか?」


「大丈夫だよ」


その答えを聞き俺はカンナちゃんの頭を撫でる


「ちょっと私は?」


「お前はどちらかと言うと独りでズンズンと勝手に前に進んで行っただろうが」


「えー連れてきたのはあなたでしょ?」


「お前だよ」


そんな他愛もない話をしているとどこからともなく鳴き声が聞こえた


キューキュキュー


声のする方へ駆けつけるとそこには小さな羽の生えた何かが居た


「何これトカゲ?」


「たぶんドラゴンじゃないかしら?羽生えてるし」


「ドラゴンこれが?ふーんおっとこいつ怪我してるな」


俺は回復薬を与えた


キュー!


怪我が治り嬉しいのか俺の顔目掛けてダイブしてきた


「あらら懐かれたみたいね」


キュー♪


「で、どうするのその子?」


博「どうするって言われてもなーダンジョンに居たからダンジョンに放置で良いんじゃないか?」


キューキュー♪


小さな体でピョンピョンと飛び跳ね何かを訴えている


「んーわからん」


「あのーギルドに相談してみたら良いんじゃないでしょうか?」


「「それだ!」」


俺達は急ぎギルマスの元へ相談に戻った


【ギルド】


「と言う訳なんだ」


「なる程、鑑定するから少し待ってくれ」


「えーと何々アルダートドラゴンですねアルダートドラゴン」


「アルダートドラゴンかなる程アルダートドラゴン?間違い無いか?」


「間違い有りませんアルダートドラゴンです」


「何をそんなに慌てているんだ?」


「無知なお前に教えてやるアルダートドラゴンはエンシェントドラゴンと並ぶドラゴン界のトップだ」


「へぇーそうなんだ」


「そもそもドラゴンって言うのは一族皆で子供の世話をするんだ、だからこの子がここに独りで居る事自体が有り得ない」


「結局どうするのコイツ?」


「穏便に済ませる為にもドラゴンの巣ドラグマに連れて行くのが妥当だろう」


「そうか頑張れ!」


俺は頭から子ドラゴンをベリベリッと離すとギルマスに子ドラゴンを預けた


キュキュー!じたばたと暴れる


「ちょっと待ってくれないだろうか」


「イヤだよ、どうせ厄介事頼もうとしているだろ?」


「わかった私からの正式な依頼を頼もう」


「おいおいDランク冒険者に何を頼むんだ?」


「ならギルマス権限で名指しの正式依頼だ、これなら断れまい」


「おい卑怯だぞ!」


「ふふふっ、断ればギルド追放の処分、いやそれだけで済めばいいがな」


ギルマスがニヤリと笑う


「子ドラゴン一匹にそこまでやるか?」


「それ程このドラゴンが町の脅威になる可能性が有るって事だ」


「分かったよ届けりゃー良いんだろ?」


「感謝する」


「感謝するなら態度では無く誠意で見せて欲しいわね」


「急に喋り出したと思ったらお前がめついな」


「当たり前でしょ?旅をするにはお金がかかるのよ?で、幾ら出せるの?」


ギルマスとターニャが算盤を持って金のやり取りをしている


「この額が限界です。」


「まぁーしかたないわね」


「いくらになったの?」


「前金で大金貨5枚よ」


「大金貨5枚!?それは流石にぼりすぎじゃないのか?」


「何言ってるのよSランクパーティー集めたらこれの二~三倍は掛かるのよ!良心的よ良心的」


ギルマスの顔が引きつってるのは気にしないでおこう


「取りあえず旅の間だけでも名前を決めるか」


キュー?


「んーそうだな、よしキューって鳴くからキューで」


「安直過ぎじゃない?」


「いいんだよこう言うのは覚えやすい名前で本人も喜んでるみたいだし」


キューキュー♪

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