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18【Dランク】

人類みなニート~働いたら負けかなと思う~


主人公「葉月博(はづきはく)、26歳」


女神「ターニャ、17歳」


孤児院の子供「カンナ、15歳」


異世界転生を余儀なくされ転生するも何故か女神ターニャも一緒に転生


仕方なく一緒に旅をする事になったのだが転生時に初心者パックを渡すのを忘れたりと


長く旅をするにつれ女神ターニャのポンコツぷりが露呈し始めるのであった


そんな到底女神の行動とは似ても似つかないポンコツ女神ターニャとの異世界のんびり?転生珍道中物語です

【孤児院】


「じゃあねカンナちゃん」


「またねお兄ちゃん」


カンナちゃんと別れた俺達は先の戦いで失った装備を新調しに武器屋へと向かう


「とりあえず剣を買いに行かないとな」


「そうねポッキリ折れちゃたものね」


【武器屋】


「いらっしゃい」


「すいません、オススメの剣はありますか?」


「そうだね、無難にロングソードだろうな」


店主が数本のロングソードを並べた


「こん中から好きな物を選ぶといいよ」


俺は手にとって吟味した


「よし、じゃあこれで」


「はいよ大銀貨六枚ね」


今回購入したロングソードは鋼鉄製の物にした、前回のサイクロプス戦で鉄の強度に不安を感じたからだ


「鉄に比べ値は張るが信頼度が違うな」


「そうそう折れはしないわね」


「武器も揃ったし帰るか」


「博、少し話しをしておきたい事もあるから部屋に行きましょ」


【部屋】


「ターニャ話しておきたい事って」


「あなたの槍についてよ」


「ホーリーランスについて?」


ターニャは語り出した


ホーリーランスは槍の神ルー様のお使いになる神技の中の一つ

ルー様以外で習得しているのは、ルー様の化身だけ

そしてその習得には最低でも数十年から数百年の鍛錬が必要

下手をしたら一生習得出来ない人もいるのよ

だから何故あなたが習得出来たのか不思議で仕方がないらしい


「そんなこと言われてもな実際ターニャも見ただろ?俺がサイクロプスを貫く所」


「ええっ見たわよ、あれは間違いなく神技よ」


「手掛かりは夢の中に出てくる少女だけか彼女は一体何者なんだ?」


俺はスキルを確認する為に身分証を開いた


「えっ?」


「どうしたの?」


「Lvが23になってる」


ターニャは自分の身分証を開いた


「嘘っ私もLv18になってる」


その夜、俺達はマタタビエールで快気祝いをした


【部屋】


朝、カンナちゃんが俺たちの部屋にやってきた


コンコン


「どうぞ」


ガチャ!


「おはようお兄ちゃん!」


「おはようカンナちゃん、来てくれた所で悪いけど今日は孤児院に向かうよ」


「なんで?」


「寄付をしようと思ってね」


ターニャには昨日の晩に話をしたら、あなたのお金だから好きに使ってくれと言われた


「本当に!?先生喜ぶよ!」


「喜んでくれると嬉しいよ」


【孤児院】


「お兄ちゃん、先生連れて来たよ」


「博さん、お身体の方は大丈夫なのですか?」


「この通りもうすっかり元気になりました、それでですね折り入ってお話が有るのですが」


そう言うと先生は俺一人だけを個室に案内してくれた

勿論ターニャは子供達に連行されている


「ターニャから聞きました、怪我で寝ている間、回復薬を下さったそうで」


「いえいえカンナちゃんが森から薬草を集めて来ましてね、私はただ調合しただけに過ぎません」


「そんな事ありません助かりました、それでですね少ないですがこの孤児院に寄付をと思いまして」


俺は金貨五枚を取り出す

これで当分はこの子達がお腹一杯食べれるだろう


「よろしいのですか?」


「これで子供達に何か美味しい物でも食べさせてやって下さい」


先生は何度も何度も頭を下げお礼を述べてくれた


【中庭】


「ターニャ帰るぞ」


返事がない


中庭を見渡すと木の上に隠れていた


「おい、こんな所に隠れて何してるんだ?」


「見て分からないの?缶けりよ缶けり」


「缶けり?それにしてもお前、木の上に隠れるとか本気出しすぎだろ」


「いいから見つかちゃうでしょ!あっちにいっててよ」


「あー!ターニャ様見つけ!」


相変わらず様付けなのか


「しまった!」


快走むなしく負ける女神


「ちょっと博あんたのせいで捕まちゃたじゃないのよ」


「どんだけ真剣なんだよ」


「獅子は兎を捕らえるのに全力を尽くすって言うじゃない!」


「まぁーいま捕らえられてるのはお前だけどな」


「誰が上手い事言えって言ったのよ」


「ほら帰るぞ寄るところもあるんだから」


「「ええっー!」」


「何でお前もそっち側なんだよ」


「わかったわよ皆じゃあね」


「ターニャ様バイバイ」


【ギルド】


俺たちはギルドにつくなりレベルについてのを聞いた


身分証はギルドに所属していないとLvはおろか全てのステータス表示はされないの

だが所属しなくても見る方法はある、この水晶だ

一回銅貨二枚、しかしわざわざ金を出してまでLvを確認しに来る物好きなどいないとニャーナがぼやいていた


カンナ「Lv13」


「戦っていないターニャのレベルが上がったので、もしかしてと思ったがカンナちゃんのレベルも上がってるとはな」


パーティーに所属していても一度は攻撃に参加しないとパーティー仲間でも経験値は入らないとキャーシュは言う


「確かに二人は攻撃してなかったんだけどな」


「原因不明ですね」


「まぁーレベルが上がった事にはかわりないからよしとするか」


「そういってくれるとありがたいです、あと今日から二人ともDランクに昇進ですおめでとうございます」


「いいのか?俺達はクエストの規定回数を超えていないのだが」


「さすがにレベル二桁の方をEランクのままにしておけませんよ」


こうして俺達はDランクハンターに昇進した

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