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売れる小説とは?

作者: 大花火

私は本が大好きだ。活字は時間が潰せるし、何せ図書館を活用すれば実質0円で楽しめる事が出来るからである。先日、ふと疑問に思った事があった。『この図書館で一番借りられてる本はなんだろう?』そう思い地元の図書館のサイトで検索をしてみたら、ぶっちぎりの1位が「コンビニ人間」だった。私は小説は、ほとんど読まない、なぜなら今まで小説を読んで感動したり泣いたりした事がないからだ。映像や漫画ならあるが、やはり活字のみで人を感動させるのは極めて難しいのではないだろうか。そこには才能やセンスが必要かという疑問が沸き上がるのだが、私自身が思うに読書量とセンスは最低限必要なのではないかと思う。

コンビニ人間を読んでみて初めて純文学というのがあるのを知り、感想はまぁまぁだったが、これは売れるというのは直感的にわかった。ジャンルを問わず一般論として売れる本は、共感と共鳴が8割くらい、2割くらいに、感動や面白さなどのスパイスが盛り込まれている。ベストセラーコードという本も読んでみた。売れる小説を5000冊コンピューターで解析し共通点を導き出し、体系化したアメリカの本だ。うる覚えなのだが、売れる小説はタイトルで読者を鷲掴みにする。そして最初の数ページくらいの掴みの部分で先が知りたくなる書き方をしている。これは漫画でいう一巻の一話と同じ感じだ。最初の話がつまらないなら読者はもう読まない。コンビニ人間の作者の村田さんの表現技法はすごい。これは、やはりセンスなのだろうか。芥川賞作家というのは世間の人は、どう思っているのかは置いておくとして私は凄いとおもう。

 

読者として思うのだが、小説の主人公は魅力ある人間でないと読者は共感しない。例えば、外見もよく頭脳明晰で失敗しないような人間がでてくる小説の主人公に共感は出来るだろうか?人間はやはり欠点があるから人間であり、完璧な人間には共感しない。ドラえもんの主役が、のびた君ではなく出来杉君の漫画は面白いだろうか?その主人公に挫折、葛藤、失敗があり成長していく過程で『言われてみれば、そうだなぁ勉強なるなぁ』という部分が本に盛り込まれていれば非常に面白い。感動とユーモア、そして最後はハッピーエンドなのだがちょっと切ない終わりかたで続きが知りたくなるような小説が楽しいのではないかと私自身は感じる。それには、なぜ、人は感動するのかを知らなければ感動する内容は書けないし、なぜ人は笑うのかを調べないと書けない。また作者は「これだけは世間に伝えたい」という熱い思いがなければ文字数にして8万文字の物語なんて、そうそう書けない。それがなく書けたとしても、つまらない物語になってしまう。

これからは小説も読んでみようかなと思った今日この頃である。


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