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わたしの家族  作者: 明樂
わたしと男の子
6/15

秋花の恋心

愁里は学校に慣れるのが早かった。

すぐにみんなと馴染んで友達が増えていった。


人数も少ないためクラス替えなどないから、6年間同じメンバーだし友達が出来ることはいい事だよね。



いつからだろう、愁里との間に距離を感じるようになった。


「転校生を紹介します」

それは、わたし達が小学校5年生になった時から…



「初めまして光森愛(みつもりあい)です。」

ショートカットの少し暗めの女の子だった。


「席は愁里の隣だ。」

愁里はわたしの前の席。

だから光森さんはわたしの斜め前。


「よろしくね、光森さん」


「……よろしく」

小学校高学年にもなるとお互いに意識し始める年頃になってくる。

その感情は、わたしにもやって来た。



光森さんが転校してきてから1週間

いつもは一緒に帰る愁里が光森さんと帰るからということで1人で家に帰っている。



「まぁ、わたしなんかと毎日帰ってたら嫌だもんね」

愁里と話すのは家のみになっていた。

それでも話してても光森さんの話が必ず出てくる。


「それでね光森さんがね───」


「……」


「秋花?」


「……」


「どうしたの?」


「……なんでも無いわ」

自分の部屋と言っても、部屋は愁里と同じ。

2人きりのときにそんな話されたらリビングなどに逃げるしかない。



わたしは気付いてしまったのかも知れない。

──────愁里に対する、恋心に。

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