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わたしの家族  作者: 明樂
わたしと男の子
5/15

愁里初めての学校

「そろそろ愁里くんも学校に行かないとな。」


「が、こう?」


「わたしが行ってるところだよ!」


「秋花が行ってるなら行きたい」


「よし、じゃあ買い物行かないとな」

ただ、そういう時期じゃなかったためランドセルを買うのは一苦労だった。


それでもパパもママも諦めず愁里のために探してくれた。


「愁里くん遅くなってごめんね。これでいいかい?」

新品の黒いランドセルだった。


「……ありがとうございます…!!」

嬉しそうだった。



愁里も学校に行くことになったのだが、わたしが通う学校は生徒の人数が少ない。

少子高齢化が進み、子供の数が少ないのだ。

そのため1学年1クラスしかないのだ。



「え、じゃあ秋花と一緒……?」


「そうだよ!」


「良かった……」


「一緒じゃなきゃいやなの?」


「……だって僕には秋花しかいない……」


「そんなこと言わないの!」

少し気の弱い愁里にはわたしが付いてあげなきゃ、ってそう思ってた。



****



「転校生の佐々木愁里くんだ。みんな仲良くしろよー。」


「よろしくお願いします」


「じゃあ席は秋花の隣で」

愁里は真っ先にこっちへ来た。


「人、たくさんいるね」


「そう?これでも少ないのよ?」

うちのクラスは8人しかいない。((愁里を含めて


「秋花色々教えてね」


「もちろん!」

休み時間に愁里を色んなところに案内した。



「ねぇ愁里くんってお家どこなの?」


「わたしと一緒よ。」


「え?秋花と?」


「えぇ!」


「双子なの?」


「え!?........まぁ、うん?」


「へぇ〜似てないね!」


「……」

愁里は無言になってしまった。


「ところで愁里一緒に遊ぼうよ!」

愁里は男子と一緒に外に行った。



家ではわたしとしか遊ばないから少し心配だった。

でも、楽しそうだった。愁里の顔が。



「……良かったね愁里……」


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