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わたしの家族  作者: 明樂
わたしと男の子
3/15

男の子の家族

DNAや戸籍の事などは今調べているとこ。

間違いなく彼は虐待されている。


"育児放棄"という名の虐待に───




しばらくしてDNA鑑定が終わった。

結果を見てみると彼が言っていたように兄がいた。


「よし、市役所に行かないと。」

男の子は目を覚ました。


「大丈夫かい?」


「……はい。」


「これからまた行くところがあるんだけど、大丈夫?」


「大丈夫です。」


「よし、行こうか。」


DNA鑑定の結果をもって市役所に行った。


住民票を見て驚いた。なぜなら彼は戸籍に登録されていないからだ。

出生届どころか妊娠届すら出していない。


兄の龍くんはきちんと出していて、定期検診などもしっかり受けている。


「なぜだ……」


こんなことがあるのか?いや、あるからこうなっているんだろうが。


「パパ、大丈夫?」


「あぁ、大丈夫だ。少し驚いただけ。」

世の中にはそんな親もいるんだな。



次の瞬間だった。

「─────お母さん……?」



****



パパは何か紙を見て驚いている。

隣に派手な格好をした女の人が来た。


その人を見て男の子は"お母さん"と言った。

「知ってるの?」


「あれ……お母さん……」


「え!?パパ!!」


「どうした?」


「あの人お母さんだって!!」

パパもそっちを見た。

そしてパパは声をかけた。


「あの、失礼ですが朝倉さんですか?」


「はァ?なんなのアンタ」


朝倉美智子(あさくらみちこ)さんでよろしいですよね」


「何であたしの名前知ってんのよ!」


「住民票を確認していた所でして。彼はご存知ですか?」

女の人は男の子を見て汚いものを見るような顔をした。



「あら、誰かと思えば龍の出来損ないじゃない」


「……今なんと?」


「だから、龍の出来損ないよ。」

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