表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の戦闘記録  作者:
13/14

13

歩きながら、小林さんは私に話しかける。




まりちゃん。これから行くとこはなぁ。うちの部屋やから、さっきみたいにきらんきらんちゃうでぇ。もしうちの部屋の予想とちゃうかったらざんねぇん!意外やろ?意外じゃないかな?んー、んでぇ、落ち着く感じ!うちはめっちゃ気に入ってんねん!まりちゃんも気に入ってくれるとええなぁ。なんつって!あはは!




うん、小林さんのセンスいいから今から楽しみだよ。




なぁ、その小林さんやめん?前みたいにりんちゃんゆうてぇな。なんか距離感じてさみしいわぁ、うち。な?ゆぅてん?り、ん。ほぃっ!




う。んん。り、りん、ちゃん。




そうそう!次からそれな!よろしゅう!

んでぇ、後でちゃんと説明するけども取り敢えず今簡単に教えるとやなぁ。今まりちゃんを運んどるその嫌味ぃーな感じの男はぁ、シメオンって言う名前でなぁ。シメオン。シメオン。なんか、よぉシオメンって間違えてまうねんよな。シオメン。塩メン。塩麺。なんかラーメン屋のメニューにありそうやと思わん?

しまった、それた!まぁ、ラーメンはおいといて。そいつの役職はやなぁ。神官の中の。あ、神官ってわかる?神様のあれな。あれあれ。で、その神様のアレの神官の、えー、んー、あー、そう!いっちゃん偉い人やねん!やからそんなに偉そうなんよ!しゃぁないといやぁ、しゃぁないんやけどなぁ。怖かったよなぁ。ちゃんとゆぅといたからな!





小林さん改めりんちゃんに名前を呼ばれたのがわかったのだろう、私を前を向きながら静かに運んでいた男が私をちらりと見る。



青というか紫というか、冷たい色の目。

髪は服の色と同じ白、いや、違う。銀だ。

廊下の大きな、ステンドグラスみたいな窓から入る光を浴びて。きら、きら。



なぜだかわからないけれど心臓がぎゅっとなる。





あ、そこの部屋は客室その三!これまためっちゃ広ぉい!けど、きらんきらんじゃなくて、なんというか、こう、重い感じの部屋やねん!ソファがすんごい部屋!庶民には座れないソファ!汚して弁償とか言われたらやばい!




りんちゃんの声でふわり。

りんちゃんの関西弁は頭にしみる。

嫌な意味ではなくて、良い意味で。

沁みる。心に。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ