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今回後半に、いじめ?なのか?よくわからないけど嫌な言葉かけられるシーンあります
男の肩に、お腹が食い込んで痛い。
とかなんとか。
男がドアを開けて、中にいたんだろう人に、ほんの少しだけ親しみを込めたような、さっきまでより少しだけましな、偉そうでない空気をまとって喋りかけている間に考えていると。
まりちゃんっ!
まりちゃんやんなっ!
知っている、理解できる言語が。
私を指す単語を叫ぶ声が。
私を呼ぶ声が。
え?
その声って。
りん、ちゃん?
え?
りんちゃん、だよね?
なんでここに?
関西に行ったんじゃないの?
遠くに行ったんじゃないの?
明るい、あなたのいるべき場所にいるんじゃないの?
わたしがぐるぐる、また頭を働かせている間に。
りんちゃんが、私を担いでいる男に、私がわからない言葉で、怒ったようになにか言う。
あ。
顔がちらりと見える。
あぁ、りんちゃんだ。やっぱり、怒っている顔もかわいいなぁ。
いきなり、あさっての方向の思考になっていると。
どさっ。
痛っ!
いきなり落とされた。
あぁ、りんちゃんはこの男に私を降ろせといったんだな。
理解する。
それにしても、ひどいよなぁ。
そんな急に落とさなくてもいいのに。
なんて、考えていると、りんちゃんが、こちらに小走りでやってきた。
まりちゃん、大丈夫?どっか痛いとこない?怪我は?
結構な早口で質問だ。
ねぇ、りんちゃ、小林さん。ここどこなの?
もう、あの頃みたいに、りんちゃんなんて呼べるほど仲なんて良くない。りんちゃんは私とは違う人なんだから。私は。私は。
え?まりちゃん?
りんちゃんはびっくりした顔をする。
ねぇ、知ってた?りんちゃん。中学の時、りんちゃんたまに私なんかとも喋ってくれたよね。
りんちゃんが喋りかけてくれて、とても嬉しかったんだ。
でもね。
後で、りんちゃんが行っちゃったその後で、私いつもりんちゃんの友達に文句言われてたんだよ。
あんたなんかが、リンカの名前呼んでいいわけないでしょ!リンカだってほんとは嫌がってるんだから!
リンカは優しいからあんたなんかに喋りかけてあげてるってわかってるの?
えー、むしろ、内心笑ってたりしてー。
えー、リンカがぁー?もしそうならあんた惨めー!笑えるぅー!あはは!
それにね、一緒にいた、私の友達だった子たちにも色々言っていくからね。小林さんと友達なんてすごいねっていてくれていた友達、一緒にいてくれた子たちにも嫌われちゃったんだ。
だからね。私の中ではりんちゃんは遠い昔の人なんだよ。小林さんは、中学の時に一緒だったんだけど。
なんて自分でもよくわかっていないこの思い、どうやって伝えよう。
どうやれば伝わるかな。
と、いうわけで!
私→橋本まりあ(漢字にするか平仮名にするか片仮名にするか、未定)
親友→小林りんか(漢字未定)
です!