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説明にも書きましたが、
いきなり人死にます!1話目で!何も始まっていないのに!いきなり!もう!死にます!
しつこい?
では。
もう、うち、たえられへん。
私の親友はそう言って嗤った。
私の知っている、彼女の笑い方じゃなくて。
私の知っている、彼女はもっと、楽しそうに、カラカラと笑うのに。
そんなわらいかたされたら、私。
本当に、もうダメなのかなって。
止めたってムダなのかなって。
そんな気分になった。
ごめんなぁ、ずっといっしょにおるって、やくそくしたのに。ほんまにごめん。ごめんなぁ。ほんまに、もぉ、あかんねん。ほんまに。たえれぇへんのよ。ごめん、ごめんなぁ。かってで、ごめんなぁ。
彼女は私にごめんを繰り返した後で、曇り空を飛んだ。
ふわっ。
そんな音がぴったり。
そんな彼女を見て、そういや陸上部だったなって、ふと、思い出した。
えーと、競技は、たしか。
あぁ。高跳びだ。
朝とか、放課後とかに、グラウンドでよく跳んでいたな。
私は詳しくないからわからなかったけれど、すごく綺麗で。
空に、おいでって呼ばれてるみたいだった。私が授業でやった時には、あんな風には跳べなくて、すごいねって騒いでた。
今の彼女は、跳んでいる、というよりもむしろ、落ちている、だ。
らしくない。
今回は失敗?
落ちているでもないな。
落ちた。
私の現実逃避の時間終了。
下、見たくないなぁ。
なんて呟いてみたって。
この状況は変わらない。
私は、独りだ。
ほらね。死んだでしょ。
死んだ死んだうるさい?
では。