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プロローグ
空には天使、陸には人間、海には人魚。
3部族は、はるか昔に大戦争をし絶滅しかけたという。
そこで互いに手を出さないことを約束し、平和な日々を取り戻し再度繁栄していったという。
しかし120年前その約束は破られる。
天使が人間を、人間が人魚を、人魚が天使を殺めたのだ。
そしてまた戦争が始まった。
そんななかでもこのままでは過去を繰り返すのみ、と唱える者もでてくる。
その一方で、戦いを続けるべきという者もいる。
両者の考えを考慮した結果3部族は100年間の休戦協定を結ぶ。
――そして20年前に戦争は再開された。
その戦争で、他2部族に比べて人間はもとのスペックが圧倒的に劣っていた。
しかし、3部族のなかで文明の発達は群を抜いていた。
さらには突然変異のように生まれてくる、唯一天使や人魚に対する力を「もともと」有している“能力者”達。
そそれらによって人間は天使と人魚に対抗しうる存在となっていき、幸か不幸か戦争でも力を発揮していく―