鈴木くんはトラウマが出来ました。
少し遅れましたが、これからもジャンジャン投稿します。だからお願いします。離れてかないでぇー
鈴木達は今、門の前に居る。
そう、鈴木達は今城の門の前に立っている。
近づけば近づく程大きいと思われた門は、夢の国のネズミ達の使っているパレードカーも軽々と入りそうな大きさでその大きさに思わず四人は息を飲み込む。
「なぁ、てかどうする? 中に入ったら」
朱羽のその質問は今まで後回しにしてきた分、余計にその言葉は重く鈴木達の肩に伸し掛かった。
「はぁ、今まで城に入ってからと言ってきたお前の口からそんな言葉が出るとは予想だにしなかったぞ」
朱羽の言葉に呆れ、龍平がそんな言葉を漏らす。
そんな会話をしていたら案の定、鈴木達の元に門番が駆けてきた。
「あのー、すいま!? 何ですか! 貴方達は、その服の血は! どうしたんですか!」
その言葉が聞こえた途端、四人の間で時間が止まった。
服に血の付いた人物、それは紛れもなく鈴木 玄武ただ一人である。
その言葉に鈴木の顔は一瞬にして、青ざめ血の気が引いた。
そう、鈴木が今まで三人と普通に喋れていたのは、殺人を気にしていなかったからではない、無自覚か自覚してか鈴木がそれを気にしない様にしていたからだ。
鈴木がその事実から目を逸らしていたからだ。
直接その事実を受け止めるには、鈴木では事が大き過ぎるから、目を逸らしていた。
例えそれが現実逃避で在ろうと、何も変わらなくても鈴木にはその事実が重すぎた。
「………っん」
門番を含めた5人の間に静寂が走る。
「あのー、すいません、そこの門通してくもえませんか?」
その静寂を破ったのは、虎鉄だった。
「え! いやダメですよ、そんな血の付いた危険な「おい、少し気を使うという事を覚えた方が良いんじゃないか?」
門番が危険という言葉を発した途端に鈴木は拳を握りしめて下を俯いたのを見て、龍平が門番の首裾を締め耳元で囁いた。
「おい、お前ら! そこで何をしている!」
龍平が門番の胸倉を掴んでいると近くに居た別の門番通称門番Bがその様子を見て、怒鳴りなから駆けつけてきた。
門番を見ると龍平はパッと門番から手を離し、駆けつけてきた門番Bの所へ行き喋り始めた。
「いやーあの門を開けて欲しいんですがぁ」
「んっ! 何だあの血ま「これ、隊長らしい人に貴方達に見せれば言いと聞いたんですが」
門番Bが鈴木に対する指摘をする前に龍平は持ってた指輪を門番Bに突きつけた。
「ん………! こ、これはウェポンマスターの指輪じゃないですか! な、何で貴方が持っているんですか!」
「俺達は、山賊達に襲われて! そこを隊長さんに助けてもらったんだ」
朱羽が門番に「襲われて」の部分を強調して言うと、門番の顔から血の気が引いていく。
すると突然門番が頭を下げ謝罪の言葉を投げた。
「す、すいません! 先程は事情も知らず、そ「もう良いから! さっさと通してくれ」
門番の謝罪の言葉を打ち切って朱羽が門を通す様に要求をした。
(早く玄に気分転換か何かさせないと不味い!)
そう、朱羽が心配するのは鈴木の心の心配、何故そんなに心配するかというと鈴木は際ほどから俯き顔の筋肉がまるで使われていなく、その目はどこを見つめているのか分からない。
誰から見ても危ないと分かる姿であった。
「は、はい! 門を開けろー!」
門番がそう叫ぶと何人かが同じ事を叫び、目の前の巨大な門がドゴゴゴゴゴゴっと地面をすり減らしながら開いて行く。
もちろん、門の先には期待も希望もなく、あるのは未知への恐怖。
四人のうち誰かが喉を鳴らせ、そしてその音を合図に四人は門をくぐった。
新しいゲームに夢中で書くの忘れていましたよ、あはははははは、ぐすっ