表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

たあるの人生

人が好きだった。

ただ自分は嫌いだった──


スラム街。人気のない街だ。僕はそこで過ごしている。

ずっとずっと助けを待ってたんだ。

ある日、優しそうな顔をした人が僕に声をかけてくれた。

「大丈夫かい?」

優しい声。その人はそう言いながら僕の頬に触れた。

「だあれ?」

僕はそう聞いて見ることにした。

「んー?誰、、かぁ、うーん」

すごく悩んでいた

「おなまえは、?」

名前が知りたかった。僕なんかを助けようとしてくれる人の名前が、、

「僕の名前はたあるだよ。君の名前は?」

なまえ、そういえば自分の名前がわからなかった。生まれた頃から名前を呼ばれることなんてなかった。

しばらく黙っているとたあるさんは

「名前がないのかい?」

と話しかけてくれた。

僕は頷いてみることにした。

「そうか。じゃあミュルでどうだ?」

とてもいい名前だと思った。

「ミュル...!」

嬉しすぎて声に出てしまっていた。

「い、嫌だったかい?」

とたあるさんは聞いた。

「いやじゃないです!気に入ったです!」

とまだ敬語をあまり使えないが使ってみることにしてみた。それぐらいたあるさんを尊敬していた───


たあるさんと出会ってから1年ぐらいが過ぎた。たあるさんは魔物を狩る仕事をしているらしい。

僕は文字や敬語など、覚えていった。

そんなある日一緒に魔物を狩りに行くことにした。

「たあるさんこわいです。」

と言ってみることにした。

「大丈夫だよ。ミュル、ほらあいつにこれをさしてみな。」

正直震えていた。だが初めてたあるさんに言われたので、やってみることにした。

「わ、わかりました。」

意外とすぐに刺さった。刺さった瞬間...暴れ出した。

怖かった。気づいたら僕は叫んでいた。そして魔物は死んでいて周りは水だらけになっていた。

「水魔法か、、すごいな!」

どうやら僕は魔物の体内に水魔法を出していたらしい。


それから半年がたった。

僕は毎日のように魔獣退治をするようになっていた。

魔獣退治をしたら周りの人が喜んでくれていた。それがとても嬉しかった。

ある日、たあるさんにお願い事をされた。

「ミュル。この袋に入った魔獣を殺してくれないか?僕の力では袋にいれることが精一杯でねぇ」

と、言っていた────

「わかりました!」

と言ったあとたあるさんは道案内をしてくれた。

北の人気のないところについた。

そこに袋があった。

だがなにかがおかしい。その袋は人形なのだ。

「あの、たあるさん、、」

「どうしたんだい?あー、袋の形かぁ、その魔獣は人形でねぇ」

とたあるさんは答えた。僕は魔獣のことは全然知らなかったのでたあるさんがいうならそうなのかと思った。けどなぜか違和感がある。

「たす、、、けて」

声がするのだ。

「やっぱたあるさん、!」

と言うとたあるさんは失望したような顔をした。

いやだ。

イヤだ。

嫌だ、!

と思うと僕は何も考えられなくなった。

「助け、、や、め」

「い、、、、たい、痛い、!」

「ケイラ、、、、、、、、、、、!」

頭が真っ白になってく。今まで覚えた魔獣の倒し方も忘れていた。

ただただナイフをさしていた。

『いいねぇいいねぇ!もっと痛めつけちゃぉ〜?ここは心臓かなぁ?それとも肝臓かなぁ?それとも、、、、』そのような声が頭の中で響いた。

その音を聞くたび自分が嫌になった。

殺してやる。殺してやる。殺してやる。

そんなことを考えていた。



…………誰を、、?─────────


気づくと声は聞こえなくなっていた。

そして僕の手は真っ赤に染まっていた。

美味しそう。

僕はそう思ってしまった。

『なぁ食べれば?』

と頭に響いた。

だ、、めだ。

という感情が出てきた。




あぁ、しらりたちならどうしたんだろう。こんなことすぐに解決できたのかな────




僕はたあるさんを見た。

たあるさんはとっても笑顔で、少し顔が赤くなっていた。

「いいね。いいねぇ。」

あ、嫌だ。

なんで、?

たあるさんに褒められたのに、?

贅沢すぎるんじゃないの、ぼく。

気づくと僕はナイフをたあるさんにむけていた。

「うん。それは、良くないね。」

と冷静に言った。

殺してやる。

そう思ってしまった。

「ミュル。見てみろ。なぁ、お前が殺したの人だぞ?」

笑っていた。怖かった。

「ひっ、、、」

変に裏返った声が出ていた。気持ち悪かった。

ほんと、気持ち悪い。

『あいつがぁ???』

気持ち悪い。

そうだ。あいつが気持ち悪い。

僕は流されてしまった。頭の中に響く声に。


「ねぇ、ママとパパどこいったのー?」

と遠くから声が聞こえる

「あ、来たぞ。お前がこいつの親を殺したんだぞ?」

違う。僕じゃない。

僕じゃない。

僕じゃない、

僕じゃない、、、よな。

「僕じゃ、、、」

声に出てしまった。そこをあいつはにやっとした顔で、、!

「はぁ?お前だよ?殺したのは?え、俺に責任なすりつけようとしてんの?」

と笑いながらいった。誰もが思うクズだ。

心の底から怒りが湧いてきた。


俺はそいつの目の前にいた。そいつの目の中にナイフをいれる勢いで思いっきりふった。

つもりだった。

力が入らない。こいつにも俺は遠慮してしまうのか。

「あはっ、おま、まじか」

あいつは笑っていた。

「まじで見込みねぇな。捨て駒。」

捨て駒、、?

「ミュルって名前俺の地元ではゴミや捨て駒を意味するんだぜ?」

僕は、崩れ落ちていた。

「なのにお前は気に入っちゃってさぁ。まじ爆笑もんだわ」

殺してやる。と思ったはいいものの力が入る気配がない。

「そこのお兄さん。パパとママ知らないー?」

と子供は話しかけてきた。3、4歳ぐらいだろうか。

「し、らない。危ないから離れといてね。」

と伝えた。

「わかったぁ!」

と無邪気な笑顔で言う。何も知らなそうだ。

前までの俺と一緒だな。

子供は少し遠くへいった。遠くへ行かせたはいいものの力が入らない。

「なぁ、捨て駒。あのガキ殺せよ。」

、!

「親を殺させただけじゃなくて子供まで、、!」

殺させたという言葉が引っかかったのだろう

「殺させたぁ?何言っての?最終的な判断はお前だろ??」

と言ってきた。

「ケイラだけでも、、、、、助け、」

袋の中から声が聞こえた。

まだ生きてた、、、!まだ希望は、、!

「あー、だめだめ。君は、、、、」

と、指の先端から黒い液体のようなものを出していた。

あ、

「だめ、、、、!」

「邪魔」

俺の後ろでグチャッという音がなった。と同時に震えが止まらなくなった。

現実を受け止めたくなかった。

この時の俺の顔は真っ青だったと思う。

「もー、しっかり殺さなちゃだめだよー?まぁ今回は仕方ないか!」

もう何も話せなくなっていた。

「なぁ、ミュル。お前たあるって名前上げるよ。もうそれいらないからさ。ぴったりだろ?」

 すべてが嫌になった。

もう全てどうでも良かった。

頭が真っ白になった。

『なぁあいつ殺したいー?』

あぁ、殺したい。殺したいよ。でも力が、、

『なら俺が力、、貸してあげよーかー?』

「、、!」

もうそれに頼るしかなかった。

裏切られてもいい。あいつを殺せるなら何にでも手を出すさ。そんなことを思っていた。

「俺の指示を聞け。」

と俺は偉そうに言っていた。

『りょーかーい。契約完了だな』

「あいつを殺せ。」

俺は何も考えずに言った。

『了!』

と答え、一瞬であいつを消した。

顔はぐしゃぐしゃすぎて誰かわからなかった。

血の雨が数分間降っていた。


あれ、俺誰だっけ。

名前...何だっけ。

『たあるって名前上げるよ。』

、、たある。俺の名前、、?

俺、何したら良かったんだっけ。

『みんな喜んでくれて嬉しい、!からこのお仕事好き!!』

...これ、僕、?

弱い人を助けるお仕事、、

『神の子とかどうだ?』

神の子、?助ける仕事ならやりたい。と思った。


「お兄さん!ママとパパ見つかったー?」

と血の雨がやんだ頃にやってきた。

「んー、いなくなっちゃったみたい!これからお兄さんとくらすじゃだめかな、?」

と聞いてみることにした。

「お兄さんと暮らせるの!?俺嬉しい!!」

と答えてくれた。





なぁ、俺は誰を殺そうと思ってたんだ?



あぁ、そうだ。僕は、!


「兄さんは普通じゃないとしても、、優しい人だよ、!」

シイラ。そんないいこと言わないでよ。

「そうだ。思い出した。僕は俺を殺したかったんだ」

やっと思い出した。過去の記憶。四神と契約してから忘れていた。過去の記憶、!

『その記憶は不要だ。』

と頭に声が響いた。




俺は倒れていた。

あれ、何を思い出したんだっけ

夢、かな。


「シイラ!神の子にそんな気安く話しかけに行ったりするなよ!殺されるぞ?」

とりょくらの新一軍隊長がシイラに話しかけていた。

「えぇ、そんな、神の子ってみんな悪い人じゃないよー?」

「そんなんわかんないだろ、」

シイラとその友達らしき人が話していた。


「たある?大丈夫?」

みんなが心配してきてくれた。

「うーん、多分大丈夫!なんか夢見てたかも!」

どんな、?

「幸せで、でもちょっとつらい夢、かな?」

「なにそれ、!」

「ごめんあんま覚えてない!」

とみんなで笑った。楽しい、な。









『お前が楽しんでていいと思ってるのか』

なにか聞こえた気がした──────

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ