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極大魔法しか使えない残念な冒険者  作者: 白山月


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式典

オークリンの治療イベント用に工事をしていた、南門外の公園が完成した。 今日は、その完成記念のセレモニーが開催される。


公園と言っても、エリア内に魔物が入り込むのを防ぐために、見晴らしのいい芝生に整備された舗装路が通っているだけだが。


式典の開催に合わせて関係者が集まった。 王室関係者、行政府の責任者、近衛騎士団。そしてオークリンとノヴァの護衛という名目で、近衛魔法師団も大勢やってきた。


周囲はすっかりお祭りの会場の様相を呈してきた。 多くの露店も出店している。


式典直前に王室の馬車も到着し、第1王子と第2王女のカタリーナ様も到着された。


ほどなくして花火が打ち上がり、パレードが始まった。 一気にお祭りムードが盛り上がっていく。


◇◇◇◇


お祭りというか式典はクライマックスが近づき、いよいよオークリンの治癒魔法を発動する段になった。


いつもは北門から発動する魔法を、今日だけ南から発動させる唯一無二の試みだ。 お祭りに参加している人たちが皆、公園の中央、発動した魔法の通り道に集まった。


前方の舞台上で行われていた第一王子の挨拶と演説も終わり、後方の魔法発動地点にオークリンとノヴァが所定の位置にスタンバイした。


オークリンのすぐ横に近衛魔法師団のダルフ隊長が立ち、取り巻きの近衛魔法師団のメンバーで埋め尽くされている。まるで、オークリンとノヴァが近衛魔法師団の一員であるかのような雰囲気を醸し出している。 やだなぁと思っていると、頭上上空に光の点が現れた。


その点はどんどん大きくなり、眩い光となっていった。


これは!? 大魔法で隕石を落とす、メテオストライク? 半径数百メートルを破壊し尽くす、危険な魔法だ。


そして、光る点は位置を変えずにどんどん大きくなっている。 真上からこの会場に一直線で向かってきている。


こんなに多くの人が集まっているところに……落ちると大惨事だ。 しかも最悪なのは、真上から物が落ちてくるということは、砕いても小さくなって落ちてきてしまうということだ。 どうすれば?


近衛魔法師団は対空防御魔法を展開しているが、自分たちの周りを守るだけで精一杯だ。


しかも、第一王子とカタリーナ様は、まだ前方の舞台の上にいる。


プレストンはノヴァの手を引いて、魔法発動地点から第一王子とカタリーナ様のいる舞台に向かって駆け出した。


「ノヴァ、あの隕石を撃て!」


ノヴァがクリスタルの剣を振ると、一羽のフェニックスが舞い上がり、隕石に激突して四散させた。 四散したが、莫大な熱量を持った砂礫されきが降下してくる。 そして、プレストンは間髪をおかず、カタリーナに呼びかけた。


カタリーナはプレストンの狙いを察したのか、手を振っている。 (王女の魔力が剣に呼応したのだろうか?) ノヴァは再び剣を振るった。


上空めがけて爆風が舞い上がり、隕石の破片は頭上から消し飛んでいった。


隕石を砕き、スピードを殺し、そして吹き飛ばす。 見事なコンビネーションだった。


騒然となった会場であったが、しばらくして平静を取り戻した。 いったい、誰がなんのために、こんな蛮行に至ったのだろう?


だがその場には、近衛魔法師団のダルフ隊長の姿はなかった。

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