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極大魔法しか使えない残念な冒険者  作者: 白山月


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ロイヤルヴァルト躍進

夏休みも終わり、王都に帰還した。


オークリーとノヴァが協力すれば、前方一直線に治癒魔法を発動することができる。これを利用した事業計画が立ち上がり、王都で初の実証実験が行われることとなった。


事業内容はこうだ。


王都最北端の城壁でノヴァとオークリーが協力し、南方向に向かって治癒魔法を発動する。


魔法は中央通りを進み、王城を通過し、中央教会を超え、南門に至り、そこから2キロくらい先まで到達する。


治癒魔法なので、人に当たっても問題ない。だが、問題は南門から2キロ圏内に魔物が侵入した場合だ。その対策に、近衛騎士団と近衛魔法師団が投入された。 (ロイヤルヴァルトのイベントなのに、近衛魔法師団のダルフ隊長が協力してくれるなんて。評判の良さそうなイベントには来るもんだ。わかりやすい人だな。)


実験開始

実験開始の時刻となった。休日であり、午前5時であるにも関わらず、噂を聞きつけた人たちが、中央大通りに集まっている。ある者は傷を癒したい、ある者は病気を治したい、ある者は興味本位。


北門の上にノヴァとサムソンが立っている。南門の向こうから、魔物がいないことを知らせる狼煙が上がった。それを確認したオークリーが祈り、ノヴァが構えた。


ノヴァが魔法を発動させると、清涼な波動が南に向かって駆け抜けていった。光の波動が波のように遠ざかっていき、その波が通過した後、大きな歓声が上がっていた。


後で結果を聞くと、範囲は狭くても、極大の効果がある魔法であることに間違いなかった。**怪我の回復、病気の治癒、**手足欠損の回復、失明、肩こり、腰痛、冷え性、脱毛の改善。**等々、多くの感謝の声が報告されたそうだ。


ロイヤルヴァルトの名声は一気に高まった。


◇◇◇◇ 後日

後日、ロイヤルヴァルトの名声が高まると、久しぶりに直轄武官部門のミーティングに近衛魔法師団のダルフ隊長が参加した。本当に久しぶりの参加である。しかも、なんとクエルクスまで連れてきている。


まず、今回の事業の趣旨、実験の結果報告が行われた。


そして、議論は警備についてだ。


南門の外2キロ圏内の魔物対策


魔法を発動する北門のオークリーとノヴァの警備


南門の外をどうするか、事前確認は当然として、魔物を確認しやすくするために遊歩道を整備し、もし緊急事態が発生したとしても馬車を利用して大量の兵力を輸送できるように準備すればいいのではないか、という案が大勢を占めた。


もう一つの北門のオークリーとノヴァの警備について、ダルフが話し始めた。 サムソンにバックアップをつける必要がある。そのバックアップに、近衛魔法師団のクエルクスを中心とする1部隊を配置したい。 どうせなら、オークリーを近衛魔法師団に移籍するというのはどうだろう?


「何を言い出す、このおっさん?」 皆憮然としたが、ダルフは得意な表情である...。

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