表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

何にもならない会議

北部城壁外の魔物討伐も完了し、王都に平穏が戻ってきた。


今日は、ロイヤルヴァルトのイメージアップ作戦として、都市の中央で回復魔法を使って

都市ないすべての人の病気や怪我を治す計画と、その他諸々の報告の会議が行われた。


そもそも、私の最小の魔法は半径5キロ全体に極大治癒魔法というところが、問題になっているらしい。


王都は半径4キロの超弩級城郭都市だ。

街中どこで治癒魔法を使っても、城郭外に回復魔法が漏れてしまうという欠点があった。


城郭外に魔物がいれば、全回復して、被害がでる。この前の北部城壁外での魔物活性化の二の舞いになると言う。

城壁の扉を閉めても、通行が途絶えたことが気に入らないらしい。


そして、その恨みもロイヤルヴァルトに向いているような感じ。


街の中心から城壁まで4キロ、城壁からあと、1キロに魔物がいないことが確認できればいいのではないか?という要望に対しても、城壁を護る民兵団・騎士団は拒否。

近衛騎士団では人員が全く足りない。

個人の健康管理は個人でやるもので、定期的な治癒魔法なんて必要ない。

みんな、余計なことをやらなければいいの一点ばり。


城壁外に追加で城壁を建造するのも需要がないのに15キロ以上の城壁工事をするなど財政的に許されない。


ロイヤルヴァルトの為にお金を使うなんて考えられないとの主張までされてしまう。


さんざんひどいことを言われて、会議は終了した。

私に関しては、魔導学校の事故の被害報告の説明と、

復旧に必要だった費用の説明。

これからやることについては、プランなし。

プレストンさんに関しては、プレストンさんの魔法に耐えうる防具の開発継続。

完成するまでは待機。

実質二人とも何もするな命令である。


凹んだ。。。

努力するように頑張れと言われるのは慣れてるけど、

魔法の半径を小さくしろとか、王都内では魔法を使うなとか、、

なんか、やる気なくした。。。。


能力について否定的なことを言われ慣れていない私に気を遣って、

プレストンさんが言ってくれた。

「さっきの会議出席者の何人がエリアヒールが使えるのか?

理屈だけ言うんじゃなくて、自分でやってみせろよ。。

お前の魔法こそ、本物だ。

俺達の苦しさは俺達にしかわからない。」

私、まだ苦しいとは言ってないけど、プレストンさん苦しいのかな?

私を元気づける為に言ってくれてるんだろうね。

やさしいな。。。。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

後日、ジェーコフ司令がご機嫌でやってきた。

「プレストンに、新しい依頼がきました。」

プレストンさんと司令の話に聞き耳を立てているとこうだ。


大規模な魔鉱石の鉱脈が見つかった。

試掘の結果、露天掘することを計画している。

地表からある程度の深さを掘りたい。

爆薬や魔法使いたちでやったら10年以上かかる大工事だ。

そこで、プレストンさんの極大魔法を使いたい。

ということだ。

つまり、爆薬の代わりってわけね。


「どうだろう?極大魔法の平和利用になる仕事だ。

請け負ってくれるか?」

ジェーコフの言葉に力が入っている。

極大魔法の国家のための活用。それが国のトップたちにとっての最大の課題だ。

プレストンさんは快諾している。


ロイヤルヴァルト全員が部屋の中央のテーブルに集められ。

作戦会議が行われた。


来週から初めての出張だ。

頑張らなくっちゃ!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ