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極大魔法しか使えない残念な冒険者  作者: 白山月


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王女の決意(改正)

カタリーナ様の夏休みが始まった。


それとは関係がないのだが、ロイヤルヴァルト診療所の再建作業と、ノヴァの能力についての実験も行うことになった。


ロイヤルヴァルトの馬車と、カタリーナ王女の馬車。 王女が移動するなら、当然近衛騎士団も帯同する。


砂漠の入口まで来ると、実験の時にジェーコフ司令が待機するための小屋がある。 小屋に馬車、馬、警備員を残して、ロイヤルヴァルトのメンバーは徒歩で行くことになった。


すると、カタリーナ王女まで歩いていくと言い出し、結局全員が砂漠を10キロ進む行軍となった。


しかし、この真夏の砂漠を子供が越えられるわけもない。 サムソンさんとノヴァさんが交代でスキルを使用して、衝撃波で砂を斬って歩きやすくしてくれるが、それでも歩きやすいとは言いがたく、30分もすると王女は音を上げた。


しかたなく、サムソンさんが王女を右肩の上に座らせ、のっしのっしと歩いていく。


やがて中間点を過ぎて、オークリンの魔法が砂漠内で収まる(外部に漏れない)位置まで来たところで、極大ヒールをかけてくれた。


みんな元気が回復して足取りも軽くなる。 カタリーナ王女も自分の足で駆けていく。 今回は、カタリーナ様がくたびれるたびにヒールがかかるので、全員快適に歩ききった。 普通なら魔力切れでこんなに贅沢に使えない魔法なのに、オークリンの魔力も底なしだった。


到着すると、早速テントを建てる。 新しいテントは、王様から支給された王族用と同じテントだ。


パッと見こじんまりしたテントなのに、中は広い。 そして、中は涼しい。 空間魔法を仕込んだマジックアイテムだ。


そこからは実験の連続で、いろんなことが確認できた。


・ノヴァの防御結界でテント全体がカバーできること。 ・ノヴァの防御結界がプレストンの魔法以外にも発動すること。 ・クリスタルソードからフェニックスが出た現象は再現できず。 (条件の見直しを行い継続調査) ・ノヴァの防御結界はオークリンの治癒魔法も防いでしまう。


便利な点、不便な点を確認できた。


最後に、カタリーナ王女の魔法でノヴァの防御結界が展開されるか確認するため、カタリーナ様の結界内に収まりきらない人たちを10キロ先まで後退させて実験を行う。


「我が主神、サドミスト様。私は自らの幸せのために魔法を使うことを諦め、貴方の剣となる為、この身を捧げます。サドミストの全ての国民を幸せにする力を与え給え。ダウンバースト!」


クリスタルの剣が輝き、防御結界が発動した。 (これでノヴァの魔法攻撃無効が確定した)


無敵! 皆がそう感じ、歓喜し、歓声をあげた。 その歓喜の輪の中で、カタリーナ様は満足そうにしていた。


「決めた! 夏休みの間に、台風を追い払う実験をする!」 カタリーナ様は突然大きな声をあげた。 「プレストン! 手伝え!」


プレストンさん、動揺している。 その表情を見て、ジェーコフ司令が声をかけた。


「夏休み明けに代休取ろうね……」

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