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極大魔法しか使えない残念な冒険者  作者: 白山月


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カタリーナ第2王女(改正)

「オーちゃん、せっかく王都に来たんだから、今度一緒にご飯でも食べようよ」 姉は手を振って帰っていった。


「オリビエさん、カタリーナ王女の時に感じた、ヌルっとした感触が一人いました。 でも、全く同じというわけではないのだけど、ヌルっとした感触のしゅは一つだけでした」 「モモンガか?」 オークリンは小さく頷いた。


まだ、これから中央教会の調査もある。本命はそちらだから気にしすぎるのはやめよう。 私は自分にそう言い聞かせた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


翌日、ロイヤルヴァルトの入口の魔法陣が光ると、オリビエ騎士団長が、シナノ副官とカタリーナ第二王女を連れて入ってきた。


なぜ? カタリーナ王女?


オークリンは妄想した。 極大魔法しか使えなくなったから? きっと、王様がカタリーナ様を隔離するためにロイヤルヴァルトに入れて管理するんだ。 ここは、そのための座敷牢なのね。 まだ12歳。これからいろんなことを学んでいく年齢なのに……不憫だわ。


オークリンの物思いとは関係なく、シナノさんが話し始めた。


「伝達事項です。入口の転送ゲート使用者が追加されました。 私とカタリーナ王女殿下が本日より、ロイヤルヴァルトに入室可能となりました」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


カタリーナ王女が極大魔法しか使えないようになり、不測の事態の場合、城内であっても必ず逃げなくてはならなくなった。 もし城内で反撃したら、城が消し飛ぶ。 何かの時は必ず、ロイヤルヴァルトに逃げ込むことになったのだ。


シナノ副官に通行許可が下りたのは、これから増えるロイヤルヴァルトへの連絡事項を全て近衛騎士団長にやらせるわけにもいかないので、シナノさんだけ階級としては不足だが、特権として付与された。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


それからというもの、毎日カタリーナ第二王女がやってくる。


目を輝かせて、 「なぜ?」「どうして?」の質問の嵐だ。


診療所や採掘が、何の役に立っているのか? 極大魔法ではなく、普通の魔法では何故駄目なのか? 極大の回復魔法でハゲは治るのか? ピアスの穴はどうなる? 風魔法はいろんなものを撒き散らすから役に立たないのか?


新たな計画はないのか? 今までで、失敗したことは?


王女の興味は多岐にわたり、留まることを知らない。 それらの質問を、プレストンさんが毎回丁寧に説明していた。


今日もカタリーナ様がやってきた。 いつにも増して、凄い勢いだ!


「プレストン、凄いアイデアを持ってきたわ!」 鼻の穴を膨らませて、自信満々だ。


「台風が来た時に、わらわが魔法で押し返すのじゃ。 どうじゃ!」


プレストンさんは何か考えている。 ・・・・・・何をやろうとしているのか考えている。 ・・・・・やった影響を考えている。 ・・・・王女のやる気を無くさない答えを考えている。 ようだ。


「カタリーナ様、実現できれば国家を護る素晴らしいことでございます。 実現に向けては、魔法を発動させる現場の状況、起こり得る二次的な現象、 安全面を一つ一つ確認して実現させていきましょう」


カタリーナは更に鼻の穴を膨らませて興奮している。 「まだまだ、準備せねばならないことがたくさんあるのじゃな。 プレストンよ、妾が一人で準備・検討できるようになるまで、お主が指導せよ!」


そばで聞いていたジェーコフ司令が、割って入った。 「カタリーナ王女殿下、プレストンにも任務がございますので、他の者では駄目でしょうか?」 「司令! 安心せい! 来週から夏休みじゃ。プレストンの任務に妾も一緒に行くぞ!」


一番安心できない答えが返ってきた。。。


カタリーナは満面の笑顔だ。

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