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極大魔法しか使えない残念な冒険者  作者: 白山月


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呪聞き取り近衛魔法師団(改正)

翌日、オークリンは近衛騎士団から招集された。 カタリーナ第二王女と接触があり、なおかつ呪いが使える近衛魔法師団の者たちが集められている。


聞き取りを行う部屋には、机にオリビエさんとオークリン。 背後には警備と監視のために、シナノ副官とサムソン副官が控えている。


控室から一人ずつ、自作した呪いのアイテムを持参してやってくる。


最初の人は、自分の家系は代々国王に忠誠を誓い、勲功を重ねてきた家系であり、王女に対して呪いをかけるなど決してありえないことを、滔々(とうとう)と話してくれた。 、、、、、 持参した呪いのアイテムである美しい指輪には、国王に否定的な発言が聞こえなくなる呪いがかけられていた。


私の感触としては、その呪いは「ツルツル」した感じだ。 アイテムはこちらで預かり、引き取ってもらった。


しかし、いろんな人がいるものだ。


ある者は、ロイヤルヴァルトの魔法は使い所がない魔法で、正確精密な魔法こそ人に役立つのだと力説し、「ロイヤルヴァルトはもっと小さなところまでしっかり見るようにすればいい」と言い出した。 、、、、 呪いのアイテムは、覗くと視力が下がる虫眼鏡だ。


なんか嫌味。。。。 呪いの感触は「トゲトゲ」って感じ。


次の人は、サドミストに対して否定的な人。 王国の人間なのに、神託に頼るなど意味不明だそうだ。 この人、呪いをかける動機はたっぷりだが……それなら隠さない? 思慮が浅い人? 、、、、、 呪いのアイテムは、ものすごく邪悪な雰囲気のブレスレットだ。 見た目も邪悪、呪いも雰囲気が溢れ出している。 触れるのも嫌なレベルだったので、サムソンさんに片付けてもらった。


人間性にも呪いのアイテムにも迷いがない人だ。


私を試そうとする人もいた。 質問には穏やかそうに答えている。 呪いのアイテムは短剣。 短剣は飾りが見事で、うるさいくらいに祝福がかけてある。 これは普通の人か見たらお守りに見えるが、呪いの本体は短剣の鞘の方だ。


短剣の派手さで目立たないようにしているが、鞘にうっすら睡眠の呪いが仕込んである。 わざと隠すようにしているのだろうが、「トゲ」のようなものがある呪いだ。 しかも、今回の調査で「呪いの質」を調べたいのに、趣旨を理解していないようだ。


何人も面談し、いよいよ最後の人が入ってきた。


カツカツカツカッ! ブーツの足音を響かせて、机の前に凛として立ち止まって言った。


「妹がいつもお世話になっております。近衛魔法師団回復部隊のクエルクス・アルティメイトです」


お姉ちゃん……リストが発表されても、姉妹だってことは黙ってたのに……言っちゃうんだもんなぁ。


「オークリン、リストに姉上が入っていたのか? 言ってくれればよかったのに」 隠してたわけじゃないんだけど、、、


「この子、子供の頃から恥ずかしがり屋で、なかなか気持ちが出せなかったんですよ。 とびきり優秀で飛び級だったから、同世代の子供たちと遊んだ経験が少なくて。 まだ15歳ですからね。ご迷惑をおかけすることも多いと思いますが、よろしくお願いします」


お姉ちゃんはテキパキと質問事項にも答え、呪いの品も見せてくれた。 呪いの品は、モモンガのぬいぐるみだ。 持った人が、呪いを込めた人を好きになるように呪いがかけてある。


「はい! お姉ちゃんからのプレゼント♪」 オークリンの目の前に置かれた。


オリビエさんが質問した。 「オークリンの姉君なら、呪いは後天的と思いますが、どこで学ばれたのですか?」 「よくお分かりですね。呪いは近衛魔法師団に入隊してから、ダルフ隊長に指導していただき覚えました」 「丁寧で見事な呪いですね」 オリビエ騎士団長は興味深く見ている。


そのモモンガのぬいぐるみが目の前に置かれた時、 私は**『ヌルっとしたもの』**を感じた。

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