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極大魔法しか使えない残念な冒険者  作者: 白山月


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ソニックファルコンの聞き取り(改正)

呪いの聞き取りの次は、ソニックファルコンの襲撃についての聞き取りだ。 疑問点は、なぜ王都近くで襲撃されたのかという点だ。


今まで王都近郊では目撃すらされていない魔物だ。 それが、わざわざ極大魔法が使いづらい場所を選んで攻撃してきたように思える。 偶然か、それとも誰かが誘導した陰謀か、それすら判断できない。


プレストンさんも、明確に私たちを狙っていたことは明らかだが、魔物のコントロールは緩く、誰かが攻撃を仕掛けたとしても熟練者ではない、と予想している。


そして撃退については、1匹目はプレストンさんの極大魔法を使用。 王都から離れて行くのを待ち、かなりの上空で魔法を発動させたので人民への被害はなし。森林に直径1キロくらいの山火事は起きたが、地上の被害はその程度で収まった。 あの状況で極めて冷静に対処できており、称賛に値する。


それより問題は、もう一匹を倒したノヴァさんの事だ。 別室で待機させられていたノヴァさんが呼ばれた。


まず、オリビエさんが目撃した現象を説明した。 クリスタルの剣が輝き、切っ先からフェニックスが飛び出したこと。 しかも、詠唱無しで。


フェニックスは一羽でも極大魔法級だ。 魔法使いでもないノヴァが出せるなんて、アリエナイ……。


その時にノヴァさんが何を感じ、どうなったかを聞き取った。 ノヴァさんは落ち着いて構えていたが、サムソンさんの一撃がかわされるのを見て、急接近するソニックファルコンに恐怖した。 恐怖が頂点に達した時に剣が輝きはじめ、何か大きな力を吸い寄せてきて、技とともにフェニックスが出現したそうだ。


ダルフ隊長がやって来て、ノヴァさんを見下すような目つきで見ている。 「お前、この水晶球に魔力を込めてみろ」 ぽいっと水晶球を投げた。


受け取ったノヴァは、水晶玉をつまんで覗き込んでいる。 「魔力って何スカ?」 「そんなこともわからんのか。ロイヤルヴァルトってのは……全力で力を込めるんだ。馬鹿か……」


ノヴァは水晶球を鷲掴みにした。 細身の身体ながらも、腕、肩、背筋の筋肉が膨れ上がり、握力を込めた。


パキーーーン! 水晶球は粉々に砕け散った。


「!!!!! 貴様! 何をやった!?」 「言われた通り、力を込めました。少し……ガラス玉弱いっすね」 「ガ、ガラス玉だと!」 ダルフさんは激昂している。 「剣士に『力を込めろ』なんて言ったら、そうなるな」 オリビエさんは苦笑している。


「ノヴァは、魔法を使ったことはあるか?」 「いえ、生まれてから一度もありません。両親、身内にも魔法を使える者はおりません」 「このノヴァには、魔法は使えません。ただ、クリスタルソードを持っていれば、プレストンの極大魔法の時だけ防御結界が発動する。今わかっていることはそれだけです」 「アイテムの力で結界や魔法が使えたわけですね。本人が無能であっても使えるとは、素晴らしいアイテムですな」


ダルフさん、ほんとしつこいな。


「我が主神……」 ダルフが小さな声で詠唱を始めた。 「アイスブレイズ!」 よりによって室内で、氷結魔法を発動した!


「ぐぇ・・・!」


その瞬間、ノヴァのクリスタルソードが輝き、防御結界が発動した。 部屋の中で、ダルフと氷結魔法だけが結界に弾き返され、壁に貼り付いた。


ダルフにすれば、ちょっとした嫌がらせのつもりだったのだろうが、相手が悪すぎた。 ダルフは意識を失った。


だが、これは重要な発見だった。 ノヴァの結界は、プレストンの魔法以外にも対応できる可能性が生まれたのだ。

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