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極大魔法しか使えない残念な冒険者  作者: 白山月


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32/62

治癒魔法の成果(改正)

魔法による治療が終わり、普通の魔法が使えるか確認することになった。 発動した魔法が極大だった場合に備えて、馬車、御者、警備隊を後方10キロにあるいつもの退避スペースまで後退させた。


その間は待機時間だ。


アカリは悩んでいた。 まずい! サムソンさんにプレゼントしたペンダントに、呪が込められていることがバレた! 怒るだろうな、いくら優しいサムソンさんでも怒るよな。。。 傷つくだろうな。。。 どうしよう。。。 どうやって謝ろう?


あぁ、向こうからサムソンさんがやってくる。 とうとう眼の前まで来た。


「アカリさん! 申し訳ない。 吾輩、せっかくプレゼントしていただいたペンダントを壊してしまいました」 サムソンは深く頭を下げている。


これは、この状況は……。 サムソンさんはあのペンダントに呪が込められていたと気づいていない? もしかして、セーフ?


「そんなこと気にしないで、あなたのせいじゃないわ。(私のせいだけど) また作るから、身につけてくれたら嬉しいな♪」


ふぅ、サムソンが鈍くてよかった。 きっと、サムソンは優しいから、気付いていないふりをしてくれてるのね。 やさしーっ! 大好き!


一方私は、ジェーコフ司令とオリビエ近衛騎士団長、及び両者の副官4人から尋問されていた。


「オークリンが魔法を2回使ったのは、詠唱中に何かが聞こえてきたからということなのか?」 「聞こえてくると言うか、詠唱を始めると周りが真っ白になりました。 霧がかった白さではなく、床も壁も天井も見えない、ただただ真っ白な世界でした。 そこで、声だけが聞こえてきました。 その声は、あの子は自分の剣であること、体内に埋め込まれた呪を消し去ること。 そして、傷を癒やすように言いました。 私は、その声がサドミスト様の声だと信じ、全ての呪を消し去る魔法と、回復魔法を連続で使用しました」


「オークリンに天啓かなにかがあったのですね。 魔法を2つ使ったのは、今はいいでしょう。 それで、呪を消し去る魔法を使った時に、脳内に呪はあったのですか?」 「頭部に呪解除の光が見えたので、頭部の中に何かあったのは間違いありません。 解除した途端、意識を失っていたので、脳内だと思います」


ジェーコフとオリビエは顔を見合わせた。 「どこで? 誰が? どうやって?」 「教皇か?」


二人は非常に深刻な表情になっていた。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


後方の待機場所へ向かわせた人たちが出発してから、半日が過ぎた。 もう何があっても大丈夫なよう、移動は完了しているだろう。


魔法の確認のため、全員が少女のすぐ近くに集まった。 眼の前にはロウソクが灯されている。


魔法の治療の結果を確認するのも私の仕事だ。 「集合! それでは、治療の確認を行います。念の為、みんな結界内に収まるように近づいてください」 全員、ギューッと寄り添った。 「それでは、ロウソクを吹き消す魔法をお願いします」 少女は頷いた。


「我が主神、サドミスト! 眼の前にある小さき灯火を吹き消す魔法を授け給え! ブロウアウト!」


風が吹き始めたと思った瞬間、暴風に変わった。 防御結界がなければ、一瞬で吹き飛ばされていたこと間違いなしの暴風だ。 遠くを見ると、巨大なグレード5以上の竜巻が10本以上見える。 詠唱はささやかだったのに、これは間違いなく極大魔法だ。


ロウソクの炎どころか、ロウソク丸ごと何処かに飛んでいってしまっている。 結界の外にある診療所のテントも、何処かに吹き飛んでしまった……。


病気じゃないんだから、治るわけないよね。。。。

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