今日から配属!私はルーキー!
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辞令
オークリン アルティメイト
今般 ロイヤルヴァルト命ずる
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子供のことから、高い治癒魔法の属性が発現して、神童として期待された。
最年少で、難関のロイヤルサーヴァントの試験に合格という、輝かしい記録も打ち立てた。
夢いっぱいに訓練期間を過ごし、極大魔法回復魔法も披露した。
希望の配属は神殿の神官だった。
それなのに、、、、
よりによって、ロイヤルヴァルトか。。。。
*ロイヤル バルト: 国王直属の特に何もやることのない組織
現在所属は4名のみ
いい噂も聞かないしなぁ、、、むしろ、耳にする発言の多くに、トゲがあるし、、、、
なんで私が。。。。
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お城に入り、受付から警備員に案内され・
転送陣に乗り。
よくわからない場所に転送され。
ロイヤルヴァルトの部屋内に転送された。
!
部屋の中で2人の人がいた。
「ロイヤルヴァルトは、全員出張中です。
私は隊員の引き渡しに来ました。」
この人、オリビエ近衛騎士団隊長、綺麗な女性だなぁ〜
隣のめっちゃマッチョな男性は、誰だろう?
「紹介しよう、本日からロイヤルヴァルトに転属になった、サムソン正騎士。
今からキミの副官を担当する。以上だ。
私は、近衛騎士団の新人たちへの挨拶があるから、退散させてもらう。
質問等あるだろうが、サムソンに聞いてくれ。」
オリビエは一瞥して転送陣で去っていった。
部屋内には、サムソンさんと私だけ。
サムソンさんっておっきい人だなぁ。身長2mくらい?
いきなりサムソンさんが、こちらを向いて敬礼した。
「ジェーコフ司令からの伝言があります
今日は、留守にしててごめんね。明日には全員帰れるから、今日は定時まで、部屋の掃除でもして過ごしてね。」
配属初日に、誰もいなくて、部屋掃除やっとけって・・・どういう職場よ!
部屋の中を見渡して見た。
・出入りに使う転送陣
・ドアはトイレのドアだけ
・窓はない
・机は人数分、ロッカーも人数分
なんにもない部屋だ。
「サムソンさん、この部署って、いつもこんな感じなんですか?」
「自分も本日、配属なのでわかりません。
それと、あなたの階級は司令官クラスです。本官はあなたの副官になるので、敬称不要です。サムソンと呼び捨てください!」
「司令官クラス?私が?昨日、訓練終わったばかりのひよっこですよ!」
「昨日訓練終了でも、階級は階級です。慣れてください。」
仕方がないな。
「サムソンさん、それでは掃除を始めましょう!」
「本官には敬称」
「復唱!復唱してください!!!」
「清掃開始します」
二人は清掃を開始した。
き、きまずい、、、、さん付けで呼ぶためだけに、階級を利用した。
怒ってるかな・・・
ちらっと、サムソンさんの表情を伺ってみるが、どうもよくわからない。。。
どうしよう。。。。
半日くらいが過ぎた。
突然、魔法陣が光り、オリビエ近衛騎士団長が飛び込んできた。
オークリン来て!
あなた、極大の治癒魔法使えるわよね。
よくわからないまま、魔法陣に連れて行かれた。
転送されながら思った。
どうなってるの、この職場。
どうなってるの、私の指示命令系統?
わけわかんない!