第2話:迫る追手と激突
「お前たちは誰だ?」
レオンが問いかける。
だが、返事はない。
代わりに、先頭の男が一歩前に出た。
手には短剣。
その刃先は、迷いなくレオンを狙っている。
「ついて来い。」
「……断ったら?」
レオンがそう言った瞬間、男の手が動いた。
(――来る!)
シエラが即座に短剣を構えた――が、敵は迷いなく距離を詰める。
彼らも戦闘の心得がある。
シエラの短剣が閃くが、一人の男が素早く横へ避けた。
その瞬間、別の男がレオンの腕を掴む。
「くそっ!」
レオンは振りほどこうとするが、腕力では敵わない。
男の膝がレオンの腹にめり込む――
しかし、次の瞬間、シエラの短剣が男の肩を切り裂いた。
「ぐっ……!」
「レオン、動け!」
レオンは息を飲み、必死に立ち上がる。
敵は三人。
シエラは短剣を構えたまま、敵の動きを読む。
(数は不利だけど、動きは見える。)
男たちは一斉に間合いを詰めた。
シエラは一人の攻撃を躱しながら、素早く斬撃を入れる。
しかし――
「――っ!」
別の男がシエラの横から狙い、鋭い蹴りを叩き込んだ。
「シエラ!」
レオンが叫ぶ。
シエラは体勢を崩し、膝をついた。
(まずい……)
敵の刃がシエラに向かって振り下ろされる。
レオンは咄嗟に動いた。
「やめろ!」
持っていた木の枝を振るい、敵の腕を叩く。
一瞬、敵の動きが止まる。
シエラはその隙を逃さず、転がるようにして敵の足を払った。
男はバランスを崩し、地面に叩きつけられる。
「今のうちに……!」
レオンはシエラを支えながら、森の奥へと走り出した。




