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No.043 艦長は最恐の戦闘機を手にした

なんとか終わったみたい

『優木、依然としてこちらはフローレスと防御しか出来ていない状況だわ。他の船は撃沈はされずに逃げているだけになっている』

「分かった、あかね」

だいぶまずい状態だな。


「艦長‼組み立てれました‼発進どうぞ‼」

「Iちゃん‼発進の案内お願い‼」

組み立て終わってコックピットに飛び乗った後、Iちゃんのミニホログラムに向かって僕はそういった。有次いないからな……

『分かりました。戦闘機の確認をお願いします』

「各システムのリンクを確認。システムをネリネと共有。ジェネレーター出力上昇。ウェポンシステムオンライン確認。システムオールグリーン。I、大丈夫だ‼」

「了解。発進シーケンスを開始します。2番カタパルトを展開します。カタパルト展開、サポートアーム接続、発進用格納庫を展開します」

そう言うと、ガクンと機体が揺れてアームで釣り上げられて外に出された。

「アーム解除。カタパルトに接地。固定完了」

「進路クリアー、発進どうぞ‼」

「0番機、好井優木、発進します‼」

そう言うと、エンジン全開にして、カタパルトから射出された。


「Iちゃん‼バリアー展開‼このまま戦闘機を撃墜させつつ、敵艦を沈めていく‼」

「出来るんですか⁉」

そのために強化型キャノンを選択したんだ。ミサイルは敵戦闘機とか戦艦を攻撃する他に、自機の防御も兼ね備えている。でも今回はバリアがあるし、そのバリアをIちゃんという多分最強のAIが制御してくれるから防御のことはあまり考えなくても良い。それならば、強化型キャノンを付けて、撃ち抜けるぐらいの威力があるやつのほうが確実だと……思うよ?多分……

「まずは宗光の回収だ。どこにいる?案内してくれ」

「分かりました。敵戦闘機と会敵しないようなルートで案内します」

暫く進むと、レーダーに救助反応が出てきた。



「宗光‼」

「うぐ……」

『脈拍、心拍共に低下中‼損傷もあります‼すぐにネリネに‼』

「分かった。後部座席に乗せる‼」

「あかね‼宗光を回収‼緊急ハッチより搬入させる‼手の空いているものを向かわせてくれ‼」

『分かった‼』

そうして、宗光を無事ではないがネリネに送り届けることが出来た。他の人には申し訳ないがもう少しそこにいておいてもらおう……


「よし、ネリネ‼これより僕は敵艦に突入して沈没させる‼後方支援を頼む」

『分かった‼気をつけて‼すごい激しいからやばいと思ったらすぐ帰ってきて‼』

「了解」

『艦長。右舷20°、上絃10°より敵戦闘機6機接近中。ネリネ・フローレスの位置は右舷後方です』

「キャノン展開……位置調整、撃つ」


[ビィィィ]


「3機撃墜を確認。近接戦闘に持ち込む。下部小型キャノン展開、半自動射撃」

「ヘルメットのバイザーの向きに合わせてキャノンを照準させます。ミサイル来ます」

「チャフを展開‼上部キャノン再充填まで後何秒だ?」

「25秒。左舷前方20°より7機接近中。2機撃墜を確認。バリアー減衰率は依然0%」

この戦闘機すげぇな……自分の動きたい方向にすぐ動いてくれる。スラスターだけではなく特殊合金でも方向を変えれているからすぐに動いてくれる。バリアーもあるからミサイルとかビームを受けすぎない限りこちらに被害はない。こちらの一方的な展開だな……


「艦長、また戦闘機来ます。あちらも気づき始めて何機かでまとめて撃ってくるようになってきました」

「面倒くさいな。牽制しつつ一気に戦艦にまで突っ込む。ジェネレーター最大出力」

うぐっ……衝撃がすごいな。めちゃくちゃ速い。

「敵艦から砲撃が来ます。左舷30,20、右舷10,20°より敵艦一斉射撃」

「回避する‼強化型キャノン再充填出来たか⁉」

「とっくに出来ています。いつでもどうぞ」

もう少し近づかないと無理だな……あそこに近づくのか……

「クソっ……流石に強いな……」

「1隻は中型艦ですからね……でもネリネと同じようなものでしょ?」

敵さん方っていつもこんな感じにネリネを攻撃していたのか……お疲れさまですだな……

「一番左を撃つ‼……っ弾かれたか‼」

流石にちっぽけな戦闘機でバリアーは撃ち抜けないか……

『いや‼減衰予測80%‼このまま下のキャノンを撃ちまくれば……』

「もっと近づく‼もっと左に行って他の船からの射角を切る‼」

「敵2隻、下がり始めました」

「これぐらいの距離ならどうだ‼」


[ズガガガガ]


「バリアー消えました‼」

「見りゃわかる‼このまま沈める‼」「他3隻の船からも砲撃来ます‼」

後もうちょい……いけた‼

「回避‼」

「後方に回りつつ、どんどん撃っていく‼まずはあの青い船の旗艦を狙う‼」

「ネリネからです‼こちらも支援をするとのことです」

「分かった‼」

「敵転進‼それと2隻がさらに接近中‼」

「とっとと畳み掛ける‼」

流石に砲撃とかミサイルとかやばいな。

「バリアー減衰率15%、あと10%で注意域です」

「上部キャノン……撃つ‼」

「回避されました‼」

「まだだ‼もう1発‼」

ちょっとエネルギーがやばくなるけどここで撃たなければ‼

「命中しました。バリアー減衰を確認‼」

「このまま沈める‼」


「艦長‼ネリネに被弾‼被害は左舷2から4番ブロック‼」

「大丈夫なのか⁉」

「はい‼主砲2番が撃てなくなりましたがそれ以外は‼」

「ならあかねに任せる‼」

『敵旗艦、バリアー消失‼回避していますが流石に下部キャノンのほうが旋回速度と追従性的に上ですね』

「このままっ‼」

『艦長‼強化型キャノン急速充填完了‼70%ですが撃てます‼』

「よし、撃つ‼」


[ビィィィィ]


「何っ‼」

撃って当たったは良いが、その当たった船は別の船だ。

「敵旗艦は依然健在。しかし敵中型艦撃沈」

「そうか……」

「さっきのはネリネが撃っていた船ですね。なのでシールドも全てが下がっていたみたいです」

旗艦をかばって沈没か……やっぱ僕らは人殺しをしてるんだな……

「くそっ‼震えが……」

「艦長、一度下がってください。この戦闘機の出力も落ちてきてしまっている」

「分かった」

正直とっとと帰りたかったのでありがたい。

「あっ‼敵旗艦が撤退していきます‼他の宙域でも撤退していく模様」

「そうか……終わったか……」

やっとか……

「とりあえず、反応のある人間は回収していく」

「分かりました。……一度ネリネに帰ってあのコンテナに付け替えたらどうですか?」

「そうだな……そうするか」


「艦長、生体反応あり。もう少しです」

「分かった」

意外と広範囲に沢山の人が取り残されているせいで回りまくっている。ネリネの人優先だが、他にもいるからな……しかも戦艦からの脱出ポッドの誘導もしなければならない。まぁでも……

「助かったよ‼君の所属は?」

「DP-206ネリネの艦長、好井優木です」

「艦長か‼わざわざ助けてくれてありがとうな‼こんな人のために‼」

「いや、助けるのはもちろんのことです‼」

とか、幸に関しては

「がんじょおおおお‼」

……泣きつくのは良いが、涙とか酸素とか諸々やばいぞ……

「助かりました。すみません、あまり活躍できずに……」

いや、だいぶ頑張ってくれたと思うぞ?まあ色々感謝されながらもみんなを回収できた。

「艦長、すまねぇ。にしてもやっぱり強いな……」

「いや、貴志ももうちょっと磨けば今も上手いからもっと活躍できると思うぞ?」

「……ありがとう」

ちょっと素直になってくれたかな?

『艦長、まだまだ救助要請はあります』

「動けるやつは全部ネリネとフローレスで回収させる。フローレスにも伝えておいてくれ」

「分かりました」

とりあえずそんなこんなで大体の生きている人を回収できた。……亡くなってしまった人もいたけど、1人でも多くの命が救えたのなら良いな。にしてもこんだけ無茶しても生きれたのはこの戦闘機のおかげだな……

「そうですね。ある意味で最恐の戦闘機を作ってしまったのかもしれませんね」

「白美たちに感謝だな」


『好井艦長、この度は私たちのような者を助けてくださいまして、ありがとうございました』

戦闘機から降りて一息つくまもなく、僕は艦長室でフローレス艦長、弱冠15歳のレイザ様と通信をしていた。いくらこちらのほうが年が上とは言え、あちらは貴族の当主だ。しかもヨーロッパ5大貴族のうちの。僕らよりもずっと頭がいいし、大人だ。

「いえ、同胞を助けるのは至って普通のこと、ましてやあそこまで生き残れたのはあなた達の力です」

『ふふふ、ありがとうございます。でも生き残れたのはあなた達日本地区の人達がこの船を譲ってくださったこと、お父様が託してくださったからですわ。あとはこの船の性能が突出していたからであって、何も私たちの力ではございません」

あれ?あの船って譲られたんだ。2隻建造されていたのか。……どういうことだ?

「いえ、その力を制御することも大切なことです」

『それにしてもあなた方も入隊して間もないとお聞きしました。とてもすごいですわね?私、尊敬しますわ』

「ありがとうございます。たまたま運が良かっただけであります」

これは事実。

「私、あなたを好きになってしまいそうですわ?とりあえず、こちらでもなるべく救助した人を受け入れています。それが完了したらこの宙域より撤退ですわね?」

ちょっとまて今さらっととんでもないこと言っていなかったか⁉なんかロックオンされたぞ……目もちょっと怖いし……

「は、はい。とりあえずそうですね。こちらも少なくない被害を出していますし」

ぱっと見ではそこそこの被害だなという感じだが、羽はもぎ取れているし、エンジンも損傷しているし、中枢部にも少し被害がある。

「見回らないとな……」


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