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No.026 押し問答

めっちゃ遅れたしあんまり面白くないかも……

PV1000‼ありがとうございます‼


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

まだやっていたの……

 

 「平戸啓太中佐。あなたは私がよく考えずに行動する無能と言いたいのでありますか?」

 「そうなるな‼部下の意見に振り回されているのではないか?」

 否定できねぇ……


 「ではご説明しましょう。水都副長がさらわれたことに気づいた月丘少尉はすぐに僕に連絡を送ってくれました。その時にいたのはブリッジクルー七人。水都副長がさらわれたので六人ですが。すぐに気づいたことでまずは大往時少尉が後を追いました。このときの行動については独断行動となってしまいましたが、状況的に判断して許可させました」

 「部下が独断行動して咎めなかったのか、君は」

 話を遮らないでほしいな。

 「中佐、艦長が話をしています。話を遮るのがあなたの言う軍人としての行動ですか?」

 広海はあっちが怒るようなことを言わんでほしい。

 「貴官には言われたくないな」

 「広海、今はいい。中佐、話を続けさせてもらいます。集まった……すみませんが面倒なので普段の呼び方でいいしょうか?」

 「階級呼びでしろ」

 「いいわよ。事の顛末は私も聞きたいしね?」

 「かんちょ……」

 うるさいから良いや。


 「それでは続けさせてもらいます。あかねと広を除いた五人が集まり、とりあえず二人を追いかける者、長岡さんに連絡する人に分けました。当初は僕と有次が追いかけ、孝宏と二葉、広海が連絡することにしました。しかし広海も随伴を希望したので、僕らと行動することとなりました」

 「質問良いかしら?」

 艦長はちゃんと手を上げて喋ってくれていいな。どっかの人とは違って。

 「どうぞ」

 「なぜその分かれ方に?」

 「向かう先は危険なので女子は連れていけません。しかし長岡さんのところへ向かわせるのも女子だけではあかねみたいにまたさらわれるかもしれないので、孝宏を付けました」

 「そんな考えなら何故琴丘を連れて行ったのだ。話が矛盾しているではないか」

 「私としては、突入がスムーズになるように、施設にハッキングを仕掛けるのに必要であり、外で待機している分には問題ないと考えました」

 「そんなんで連れて行ったのか‼」

 「中佐‼黙って話を聞いてください‼中佐の質問には後で答えさせていただきます。このままでは話が遅々として進みません。ともかく、そのようなことで広が特定した建物へ僕らは向かい、広と合流しました。そこで広海が施設へのハッキング攻撃を開始。施設のセキュリティ解除、電子武器の無力化、中の様子を写すことに成功しました」

 「ちょっとまって、ハッキングできたの?」

 「はい。セキュリティーとしては中々に高度なもので、少し手間取ってしまいましたがハッキングに成功しました」

 「……すごいわね」

 「はい。そして中では誘拐したと思われる者たちが酒やビールを飲んでいるところで、完全に油断しておりました。そのため、我々は広海の案内で男子3人で内部への潜入を開始、中の様子をうかがっていたところ、あかねの声と、宇宙軍の存在を知っているような酔っ払った口調で話す男の声を聞き取れました。なぜ宇宙軍の存在を知っているのかということ、あかねの身体に危険がある可能性があったので、突入作戦を立案しました」

 「宇宙軍の存在を知っている⁉チンピラではないの⁉」

 「そのことについては後で話します。ともかく、僕と有次で7人を相手にし、広は直接参加せずにあかねの保護と護衛をしてもらうこととし、突入しました」

 「7対2で勝てたの?」

 「はい。あっちは酔っ払って完全に油断していましたし、こちらも一応は訓練をしていたので問題ありません。ともかく、敵の無力化に成功。あかねを開放した次第です」

 「そう……それで、何故宇宙軍の存在を?」

 「正確には、私達は秘密組織の者だということを知っておりました。どうも秘密組織にいる高校生を誘拐して引き渡してほしいと依頼を受けていたようです」

 「そう……」

 「しかし無謀ではないか‼専門の部隊を待っていればよかったものを‼」

 「彼らの依頼主は引き渡してくれればそれでいいから、それまでは自由にしてくれと言っていたそうです。待っていればあかねの身に危険がありました。私としては突入したことについて後悔していませんし、最善の方法だと思います」

 「それが最善だという考えはおかしいだろ‼」

 いやもう無理だわ。ちょっとぐらい良いよなあ⁉坏土大佐が何も言わないことを願おう。

 「中佐‼あなたにとやかく言われる筋合いはこちらにないです‼説明責任は果たしましたよ。公式でのこの行動の処罰ももう決まっている。あなたが口出ししているのはもう終わっていることだ‼今更なぜあなたにあれやこれやと言われなければならないのだ‼何度も言うがあなたは私達の直属の上司でもないし、あなたは坏土大佐の部下ですよね?あなたが今していることは他の隊への介入行動ではないのですか?連携行動を取っている時はまだしも、それ以外のことに口出しはされたくないですね。」

 「好井艦長、平戸副長、そこまでにしておきなさい。どちらも言いすぎです。何より、これからタッグを組むのにそんな調子じゃいけないでしょう?」

 「失礼しました」

 「しかし艦長!」

 「中佐。どちらの言うことも分かります。しかしこれは命令です。そこまでにしなさい」

 「……分かりました」

 「ごめんね?とりあえず、2人共これから哨戒任務、よろしくおねがいします」

 「はっ‼こちらこそよろしくおねがいします」

 「はい。よろしくおねがいします」

 「わざわざありがとうね?またあなた達の船を見させてもらえる?DP艦って私たちにない装備があるじゃん。しかもあなた達の船は最新鋭だし」

 「分かりました。いつでもお待ちしております」

 「ありがとう。じゃあまた……10時間後ね?」

 「はい。失礼いたします」

 「失礼します」



 1時間くらい押し問答を繰り広げていたのか……疲れたな。……てんりゅうの人たちってなんか他の人もだけど、なんかちょっと違うような気がする。……なんか嫌な感じの船だな。とりあえず帰るか……

 「艦長、あの副長がうるさかったです」

 ああ、うんそうだね……

 「そういう人もいるさ。艦長があんな感じだったり、両方だったらもっと面倒くさいだろうけど」

 でも何か艦長も隠してそうだな。

 「DP艦ってやっぱり正規軍より装備があるんですね」

 実はDP艦は正規軍よりも装備が充実している。

 「そうだね。明確な違いとしては、特射砲が無いことだね」

 特射砲とは特殊射撃型エネルギー収束砲。威力はぶっ壊れるぐらい出力を上げると数十隻が消滅するくらいになるんじゃないかな?知らんけど。まあそこまで撃ったら船が壊れると思うが。

 「あとは、これはエーデルワイスと2隻だけだけど、あの特殊合金でできた羽とかね」

 あれの正式名称はよく知らないんだよな。ちなみに船の素材は炭素繊維?合金?の組み合わせらしい。やっぱ分からん。ビームの直撃に何発か耐えるぐらいの強度はあるそうだ。

 「とりあえず、帰ったら休んで、出港用意しようか。基地にはしばらく帰ってこれないしな。それと広海あの副長に色々行ってくれてありがとう、助かったよ」

 「いえ、艦長を助けるのが私達の仕事でもありますし」

 そうだ忘れとった‼

 「広海、やっぱりだめだ。帰ったらすぐ皆を集めてブリーフィングを行う」

 「?分かりました。皆には帰ったら会議室に集まるように言います」

 「頼む」

 あぶねぇ……父さんに言われてたこと忘れるところだった。



 「おかえりなさい‼ずいぶん遅い帰宅ですね?」

 「広海と寄り道していたんですか?」

 「どうせイチャイチャしてたんやろ」

 ちゃうわバカか。こちとらめちゃくちゃ絡まれてたんだぞ。

 「イチャイチャしたかったですができませんでした」

 「……」

 ブリッジにしばしの沈黙が流れた。

 「冗談です。色々とあっててんりゅうで押し問答を1時間ほどしておりました」

 「とりあえず、会議室に集まってくれ」

 「了解しました」

 「やってきても良かったのに」

 いや駄目だろそんなの。



 「艦長。全員集まりました」

 「分かった。これより本艦は約9時間後、てんりゅうと共に哨戒任務に当たる。しかし、それとは別に本艦に新たな任務が司令官より課せられた」

 「司令官直々ですか?誰でしたっけ?」

 ああ……よく知らんのか。

 「好井博己中将。……僕の父だ」

 皆ざわついている。そりゃそうだよな……

 「とりあえず‼これは父さんの個人的な要望ではあるが、きちんとした任務だ」

 「いやそれよりも父さんが宇宙軍トップってすごいですね」

 「コネで入ったのだろどうせ」

 「貴志、コネで入れるのだったらそもそもこんなところに放り込まないだろ……少なくとも父さんはそんなことはしない。とりあえず、本艦のもう一つの任務は、敵艦はどこから現れ、どこへ逃げようとしていたのかを調査することだ。そのことも留意してもらいたい。具体的な計画については、出港後に伝える。なお、この事は他人に知られないように注意してもらいたい。以上、解散!」

 というわけで、2つの任務とともに、任務を開始するのだった。


久しぶりの3連休だぁ‼

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