No.019 実際の船での訓練
というわけで‼本日より再開します‼(いつの間にかPVが800越えとった‼ありがとうございます‼)
エーデルワイスと戦ったんだって
「訓練するわよ‼ボコボコにしてやるよ‼いつでもかかってこいや‼」
と言うような隼華さんからの煽り映像もといありがたいメッセージが送り付けられていた。
ちなみにあとで聞いた話だと、
「そんな物知らないわよ‼誰なのよこんなもの合成して勝手に送りつけたのは‼」
とか言って、帰ったら絶対に犯人を見つけてやると息巻いていた。まあその時はそんなこと知らなかったから3秒ぐらい固まってしまったが。
「艦長、訓練海域に到着します」
「分かった。訓練開始まではあと何分だ?」
「あと15分ほどです。」
さて、初めての実戦形式での訓練だな。
「よし、気合いを入れて先輩に一泡吹かせるぞ‼」
「そうっすね!」
「やっちゃいましょう‼」
「まもなく訓練開始時刻です。艦長、指示をお願いします」
「分かった。孝宏、総員戦闘配置。飛行隊全機発進させて。全機にCパーツ、すべて訓練用のものを装着するように再度確認させて」
[ビービー]
「了解。ブリッジより各員に通達。エマージェンシー。これより訓練を開始する。総員戦闘配置、レッドアラート発令、レベル3です。飛行隊全機発進準備、オプションパーツは全機C装備を装着してください。全ミサイル訓練用に換装をお願いします」
「通常艦橋閉鎖、戦闘艦橋へ移行」
「オペレーターより総員へ、これより戦闘指揮は戦闘艦橋で行います」
「カタパルト展開させて!飛行隊順次発艦‼」
「了解しました‼発進シーケンスを開始します。1番及び2番カタパルト展開開始。…………サポートアームをカタパルトに接続。発進用格納庫を展開。…………全システムオールグリーン‼飛行隊順次発艦してください‼」
「艦長、レーダーに反応。右舷20°、仰角40°に敵艦発見。距離1000。……IFF、エーデルワイスと識別。訓練開始時刻です」
「よし、全機発進完了後、カタパルト収納。総員、対宙戦闘用意。広、ウェポンシステム起動、ミサイル及び主砲副砲発射用意。オールウェポンズフリー。有次、進路変更、面舵20,上げ舵40。二葉、推力最大、スタビライザーを戦闘出力にまであげといて‼」
「了解、総員対宙戦闘用意」
「全砲門発射用意、オールウェポンズフリー‼」
「ヨーソロー。面舵20、上げ舵40」
「主砲3,4番展開完了。主砲1から5番全門訓練弾装填。ミサイル1から6番も訓練用のものを装填します」
「推力上昇、スタビライザー戦闘モード」
「了解‼」
「艦長、敵艦からの戦闘機の発進を確認。まもなくこちらの飛行隊と交戦します」
さて、隼華さんはどう出るか……
エーデルワイスは今は訓練宙域の岩礁区域にいるからなぁ。それに対して僕等は何も遮るものがなくて若干不利だ。普通ポジション逆でしょ⁉何しれっと先に行って待っておくねと言っていたの⁉
「飛行隊の様子は?」
「左舷に展開中。敵の飛行隊と会敵します」
「よし、僕等は飛行隊を支援しつつ、岩礁区域に向かう。敵の砲撃に注意して‼ウェポンシステム起動‼」
「了解、起動します‼主砲1,2,4番は敵に砲撃。3番は一部の副砲とミサイルとともに飛行隊を支援します」
「エネルギー探知。敵艦発砲‼」
「回避行動‼レフトロール‼こちらも応戦しろ‼主砲、全砲門、撃てぇ‼順次攻撃開始‼」
「主砲発射‼」
「敵艦回避行動を取っています。現在取舵上げ舵で回避中」
「主砲追尾‼ミサイル1,2,3番発射‼」
「模擬ミサイル発射‼」
「飛行隊5番機大廣被弾。戦闘不能。敵は依然健在」
ちょっと飛行隊の被弾早すぎないか⁉
「飛行隊には支援砲撃を続けろ。面舵30、上げ舵20‼」
「面舵30、上げ舵20‼」
「分かりました。ミサイルは岩礁に阻まれてあまり届いてませんね」
エーデルワイスとは今は主砲と主砲が撃ち合いしまくっていて、どっちも回避しまくっている。ミサイルは岩に阻まれていてあまり効果がないんだよな……
主砲で岩を吹き飛ばしながら撃つのが一番良さそうだな。こちらも何とか岩礁地帯に飛び込めたのでだいぶ楽になったが。ただ飛行隊はやっぱり統率が取れていないのか、飛行隊は不利な状況が続いている。
「飛行隊3・6番機被弾。戦闘不能になりました。敵は1機被弾。交戦エリアがこちらに近づいてきています」
こっちは半分失って、あっちは4分の1か。不利どころじゃなくね?
「飛行隊の行動に注意しておけ。エーデルワイスは?」
「本艦前方左20°仰角30°です」
「エーデルワイスとは依然撃ち合いのままです」
「広、エーデルワイスには防御だけでいいから、敵の飛行隊に砲撃を集中させてくれ」
「?何故でしょうか?」
「こっちの飛行隊を全部失ったら戦闘機が全部群がってくるぞ。今はエーデルワイスとは岩礁地帯の中だから攻撃の種類は限られているが、戦闘機はフットワークが軽いからな。逆にこっちが的を絞れずに撃ちにくくなって防げんくなる」
たぶん。
「分かりました」
「飛行隊新たに2番機被弾!」
やっぱりこっちのほうが分が悪いな……
「敵飛行隊新たに1機被弾させました。……敵飛行隊こっちに向かって来ます。会敵まであと3分」
「エーデルワイスロスト。多分岩のどこかに隠れました」
「探してくれ‼このままじゃまずいぞ‼面舵30,下げ舵20」
「了解‼」
「4番機被弾‼1番機が敵戦闘機を追撃中‼」
「急がせろ‼対空戦闘用意‼」
「対空戦闘用意‼CIWS,チャフ起動‼」
「敵、また1機被弾‼」
「エーデルワイス発見。本艦直下です‼」
[ズガーン]
[ヴィーヴィー]
くそっ。撃たれたのか。
「被害報告‼」
「ダメージコントロール。右舷下部4番5番破損。航行に問題なし。兵装にもダメージなし‼」
「敵戦闘機との交戦距離に入ります‼」
「まずいまずいまずいぃぃ‼」
「取舵20、3番以外の主砲照準‼戦闘機を艦にとりつかせるな‼4番はエーデルワイスへ‼」
「砲撃きます‼」
「回避しろ‼」
「1番機大破‼戦闘不能‼飛行隊全滅しました‼」
「敵さんは?」
「あと3機と1隻です」
「対空砲火急げ‼」
「敵艦さらに発砲‼直撃コースです‼」
「回避‼レフトターン‼」
「だめだ間に合わん‼」
「直撃‼ダメージコントロール、左舷中央部に被弾‼」
「戦闘機後ろから来ます‼ミサイル発射されました‼」
「対空砲火迎撃しろ‼」
「だめです‼エンジンブロックに被弾‼出力低下しています‼」
これ訓練だけど当たったら自動で低下させられるからな……
「取舵20、上げ舵20‼あの大きい岩に隠れるぞ‼」
「だめだ‼持たない‼」
「敵戦闘機ミサイル斉射‼」
「回避できるか⁉」
「無理です‼」
「全エンジンに被弾‼航行不能‼」
「エーデルワイスより連絡。状況終了。こちらは負けました」
「あぁあ……」
「だめでしたね〜」
「しゃあないか」
「戦闘機回収しましょ?優木」
「そうだな。孝宏、全機帰投させてくれ。これよりエーデルワイスとともに基地へ帰還する」
というわけでボコボコにされてしまった。バリアとかは使用禁止だから避けるものがないしなぁ。まぁうまく使えばチート武器になるが。
「まぁ最初にしては他の人達よりも強いと思う。他の人だと最初は訳も分からずやられちゃうから。」
戦闘後、基地に帰った僕は、隼華さんと会って反省会をしていた。とりあえずだめだったところとかを隼華さんから聞いてメモしてまた聞いてメモして……すごく要点ごとにまとめられていてメモしやすいな。
「隼華さんってすごい仕事できますよね?何年艦に乗っているんですか?」
「今年で8年目よ」
25歳なんだ。
「そうなんですか」
「私達が1番年下なんだよねぇ……まぁ最初は苦労が絶えなかったからね、私達も」
「そうなんですか?」
「最初は仲間割れが絶えなかったし、先輩はきついし、何か戦闘させらるし。私はこの性格だから……バラバラになりまくってねぇ。船は最新式で先進技術の塊のような船だったのだけど負けまくってねぇ……でも今は一致団結、みんなで頑張って何とかやっているけどね」
最後は笑いながら言っているけど途中遠い目で見ていたぞ……苦労が絶えなんだなぁ。
「そうなんですか……」
「多分来年は7番艦にも新しい人員が来ると思うから、あなた達が教える番だと思うわよ」
えぇぇ……まじか
「まぁとりあえず、実戦訓練は2週間ほど続けるからその間に私達を戦闘不能に追い込みなさい?幸いまだ敵さんは来る気配がないしね。それが終わったら勉強しつつパトロールをしてもらうから」
「そうですか……あまり来てほしくはないですね」
「まぁね〜。地獄だよ来たら……」
そりゃそうだろうな……
というわけで暫くボコボコにされる日々だった。
来週は頑張って平日全部投稿したいな……




