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No.016 事後処理と最後のシミュレーション訓練

しれっとタイトルを元に戻す……スミマセン

PV500突破‼1ヶ月ほどで到達しました‼ありがとうございます‼


シミュレーション訓練は最後なんだって。

 

「あかね‼大丈夫か⁉」

 宿舎に僕等は急いで返してもらったあと、検査室みたいなところで色々調べられた僕等は、艦橋班の人達を艦長室に集めた。ただ、あかねは大丈夫そうではないので、別の部屋に行ってもらったほうが良いよな。一応聞いてみるか。


「私は……あまり大丈夫じゃない。」

「正直だな」

「嘘ついても分かるでしょ?」

 そうだな。長く一緒にいればすぐ分かる。

「なにかしてほしいことある?みんなは一応艦長室にいるけど」

「……今はそばにいて」

「分かった」

 そりゃいきなり連れ去られて何されてもおかしくない状況だったからなぁ。



[ピーピー]

『艦長?どうっすか〜?』

「……すまん待っていてくれ」

『分かった。お〜い、まだ艦長帰らないそうだぞ〜』

『艦長の部屋まだ見れるの‼』

『私室に入りましょうか』

『艦長のパソコンをハッキングして中を見れる』

 不穏なこと言ってんなぁ……


[コンコンコン]

「はい」

「失礼します」

「広か?どうした?」

「いえ、あかねさんの様子を」

「広くん。さっきはありがとう」

「広が最初に飛び出して追ってくれたおかげで素早く制圧できたからな」

 マジでそれには感謝。

「そうだったの……」

「いえ、艦長のフォローは大切です。あかねさんのこともですし」

「……そう」

「あかね、僕は一旦出る。何かあったら広を頼れ」

 ここで傍に居たいけど。このままここに留まれないからな……

「分かった。2人共ごめんね?」

「いや、一番悪いのは有次でしょ」

「そうですね」

「……本当にありがとう」

「じゃああとは2人で」



「……お前ら、人の部屋で何してるんだ」

 艦長室に帰るとそこには有次と広海は部屋を物色、広海は僕のパソコンで何かしていてそれを孝宏が見ている状態だった。

「げっ、艦長が帰ってきた」

 げっ、じゃねえんだよ有次。人の部屋で何してんねん。

「艦長がこの模型作ったんですか⁉すごい‼」

 すごいじゃねぇんだよ、勝手にさわるなよ……

「……なにか見つかるかと思ったのに」

「何も見つからないですね」

「私のところから監視できるようにセットしとこう」

 なんか不穏なこと言っている人がいる。

「とにかく‼これからのことについて会議をするぞ」


 ー閑話休題ー

「とりあえず、今回のことについては確実に怒られるから、まあ最終決定者は艦長の僕で、僕が責任を持つことになると思う」

「分かりました」

「経緯は二葉と孝宏以外は説明できるし、あかねに起こったことは広海と多分広も聞いてくれてるから問題ないかな」

「あかねさんに聴取はさせないつもりですか?」

 なるべくならさせたくないな。

「とりあえずそういう訳で、よろしく頼む」

「了解しました‼」

 というわけで決まった。

「広、ありがとう」

「どうでした?」

「大体の責任は僕が持つことになった」

「艦長が?」

「ああ。あかねはなるべく事情を聞かれないようにしてもらうよう頼むよ」

「そんなの……」

「良いですよ。僕と広海ちゃんが聞いたでしょ?」

「だから2人に説明してもらう。僕も聞いてもいいか?」

 一応聞いといたほうが良いよな。それによると、有次を追いかけたあと、トイレの前で待っていると、2人組の人たちに声をかけられたそうだ。そして半ば強引に連れて行かれてなすすべもなく、そこから3人増えてその人達に何かをかがされて意識を失ったそうだ。そして起きたらあの廃墟の中。色々言っていたところ、程なくして僕等が突入してきたそうだ。連れて行かれたときに騒ぎにならなかったのは、トイレが有るところは裏口に近く、そこから駐車場まで直ぐだけど、ちょっと不便な場所だからそこを通る人があまりいなかったというたまたま悪い条件が重なったのかもな。



「それで、君たちは突入したと」

「はい、そうです」

 なんか大事になってないか⁉


 次の日、僕が呼び出されたのはなんか偉い人たちが集まっている会議室だった。

「責任の所在は誰にあると考えている。好井優木艦長」

「私にあると考えています」

「言い出した張本人ではないのだろう?君は」

「はい。しかし、最終決定を下したのは私であり、突入の合図を出したのも私です」

「そうか。危険だとは思わなかったか?」

「危険よりも突入したほうが良いと考え、行動しました」

「その理由は?」

 僕まだ高校生になったばかりなのに軍事裁判所に来ているような気分なのだが。会議室ではあるが。こんな事させられる必要あるのか?

「まず、中を広海……琴丘システム長にハッキングして見たあたりだと、訓練を受けている男子3人で突入しても問題ないと考えました。次に、中で突入するかの最終判断を下そうとしていたときに、中で誘拐した人達から私達の秘密を知っているような発言が出てきており、看過できないと考えました。最後に、待機していると副長の身体の危険があったので……」

「……そうか。君はもう退席しても良い」

 これだけ?

 かと言って有無を言わせない用な顔を全員しているからなあ……

「……分かりました。失礼します」

 その後僕は長岡さんから口頭で注意されたあと、艦長として責任を持って反省文を5枚書くように言われた。意外と軽い刑罰で済んだ?形式的なものだったんだろうな。たぶん。



 そんなこんなで訓練をはじめていたらいつの間にか2ヶ月がたった。あかねも大分復活してきた今、僕らは模擬シミュレーターにそれぞれの班ごとに乗って、相互連携をとりながら訓練をしている。まずはAIを相手に、そして3番艦の人達との対戦。最後に過去の戦闘データをもとにストレンジャーとの模擬戦闘まで段階を踏みながら戦闘している真っ最中だ。そして今日が最後のシミュレーション訓練だ。


 こうして最後の訓練が始まった。毎日お昼から2回ほど模擬戦闘をするというのがこのときの日課だ。宇宙基地から発進するところから始まり、様々な宇宙戦闘を体験した。最初はおぼつかなく、例えば一番ひどいのは……


「戦闘機隊発進させて‼」

「分かりました。戦闘機隊1番から6番機、Cパーツ換装後、順次発進してください」

「1番機、時井宗光発進します‼」

 とか言って出ていくんだが、戦闘機に乗る六人が全然統率が取れていなくて、俺が先に行くとか言って貴志が出ていったり、同じように鍵岡新地が突っ走ったりして……滅茶苦茶だ……二ヶ月何していたんだよという感じだ。という感じで飛行隊はほとんど全滅するか、こちらが助けを出してなんとか勝つという感じにいつもなる。最後の訓練でもそうだからな……



 ー放課後ー

 あまりにも統率が取れていないので全員集めて長岡さんと一緒に会議室で会議をすることになった。

「えぇっと、好井さんと水都さんからの要請で全員集めたわけですが水都さん、今の状況は?」

「はい。殆どの班では問題なく行動できており、訓練も最終段階にはいっています。しかしながら特に飛行班の方で連携に問題があり、それが深刻であるため、今回他の班の状況や率直な意見も聞くために集まってもらいました。これからは実際に船での訓練に移りますし」

「とりあえずまずは飛行隊の今の状況について宗光に説明してもらおうかな?」

 僕がそう言うと、宗光は立って話し始めた。

「このような状況を引きずってすみません。と言っても状況としては全員で一体となって出来ずにバラバラでの行動が目立っており、個々の技量は最低でも標準レベルに達しています」

「なんでそんなにいがみ合っているんだ?」

「まぁ、みんなの性格的にそうなってしまって」

「いがみ合っても死ぬだけなのに・……」


「とりあえず、いがみ合っても仕方がないから大廣は隊長に従うこと、鍵岡はみんなと合わせること。他の人も命令は聞くこと。ネリネから出て動けるのは飛行隊しかいないし」

 とりあえずその後も色々と話し合ったが、飛行隊の事はこの後もあまり解決する方法はなかった。最近の練習では改善の傾向があったから良しとしよう。

「後は実際に艦に乗ってみないとわからないですねぇ」

「艦はいつ乗ることができるんですか?先生」

「たしか明日には最終艤装が完了してシステムのプログラムをしたりコンピューターを積み込む作業に入るはずです。予定では10日後にすべての作業が完了するはずです」


 10日後かぁ……その後はずっとその艦にお世話になるんだろうなぁ。

「明日見に行けないんですか?」

 突然二葉がそのようなことを言い出した。いや僕も早く見たいので気持ちはわかるが。というか沖縄まで遠いから無理だろう。

「いけないことはないですが、少し時間がかかるので朝からの出発になりますがいいですか?」

 えっ?行っても良いのか⁉まあ自分もめっちゃ興味あるので行くのだが。

「優木君はもちろん行くでしょ?」

「まぁそうだが……じゃあとりあえず行きたい人だけ来ることにするか」


〜来週以降の予定についてとその他〜

明日は通常通り投稿しますが、一旦切りが良いところで終わる予定なので2週間ほど投稿がなくなります。(学生にとって辛いイベントが……)

また、明日は2話投稿の……はずです……詳しいことはお知らせに載せます

再開は6月30日の予定です。ただし、嫌になってちょっと投稿するかも……

これからもdetermined personをよろしくおねがいします‼

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