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No.008 ネリネのクルーでパーティーを(ちょっとだけ・・・・・・・)

意外とすんなりと終わったな……

 訓練開始から二週間ほど経った時、いつもどおりに朝に白美と走っていると、ある提案を受けた。

 「ねぇ?未だにクラスのみんなで集まっていないから、みんなで集まってなにかしてみない?」

 「そうだな……まだみんなのことをあまり知らないだろうしやってみるか?」

 「みんなで集まってできるものでしょう?そもそもネリネの班分けってどうなっているっけ?」


 ネリネの班は、まずは僕達艦橋乗員、宗光達飛行班、メカニック班、機関班、調理班、システム班、看護班に分かれている。そして、それぞれの班は分かれて専門的な知識を学んでいる。ちなみに艦橋乗員は、それぞれが違う担当になっているので、今もバラバラで各担当に分かれて訓練している。


 「ん〜?集まれる日を決めて食事会でもする〜?でも場所とか時間とかがねぇ……」

 「それは僕と副長のあかねとで長岡さんに相談するよ。あかねとは最近あまり話せてないしね」

 「流石はトップの2人……じゃあお願いします」


 さて、どうしようか。とりあえずはあかねに相談してみることにするか。そう思ったのでまずあかねの部屋に行くと、寝ぼけた姿のあかねが出てきた。ちなみに、もう朝の7時を過ぎていたので問題ないよ?たぶん。走ってそのまま来たから知らん。



[トントン]

 「あかね?起きてるか?」

 「優木かぁ。久しぶりだねぇ」

 いつもどおり寝ぼけてるな……

 「おーい、あかね〜、ボケっとするなよ……」

 「ふぁ……ごめん。どうしたの?」

 「実は……」

 と言って事の顛末を話した。



 「ふぅ〜ん……そんな子と一緒に毎日走ってるの……ワタシモハシロウカナ?」

 「何か言った?」

 「これだから……まぁとにかく、それならば私がスケジュールと企画をするから、優木はそれをチェックした後に先生に報告をしておいてくれる?」

 「なんか僕がすることあまりなくない?せめて企画ぐらいは一緒に考えさせてよ……」

 と言うと、あかねはじゃあ企画だけ一緒に考えるからまた後で集まりましょうと言った。



 ー放課後ー

 「じゃあ始めるとするか」

 建物の会議室のうちの1室には、僕とあかねと白美の3人で集まっていた。

 「副長で幼馴染の水都あかねです」

 「メカニックチーフの尾高白身です」

 「それであまりまだ具体的には聞いてないけどどういうことをするつもりなの?」

 「私は食事会あたりが無難かなと思うけど」

 「優木はどうなの?」

 「僕も……それでいいかなと思う」

 「じゃあ食事の後は何か班ごとに余興でもする?」


 ちょっと待て今思ったんだが食事ってどこでするんだ?

 「そういえば……外で食べることは規則が問題になってくるんだよねぇ……施設の中で食べると言ってもあまり変わらないかも……」

 「まぁでも定期交流会とかっていう感じで集まって食べたらいいんじゃない?」

 「そうだね。じゃあ明日は各班のトップを集めて会議しようか」



 ーというわけで翌日ー

 艦橋班:好井艦長、水都副長,

 飛行班:時位隊長,

 メカニック班:尾高チーフ,

 機関班:高木機関士,

 調理班:大垣料理長,

 システム班:早岐システムマン

 看護班:伯備看護長

 の7人で集まって放課後に会議を開いた。早岐はシステム班のトップは広海だが、艦橋班所属なので代わりに来ている。


 「というわけで、勝手に進めてしまっていますけど、一応この通りに進めるつもりなのでなにか意見やアイデアがあれば言ってください」

 あかねがそう言うと、

 「料理に関しては厨房さえ借りることができれば僕達が作るよ」

 と、料理班の大垣が言った。

 「じゃあ食事に関してはその方法で長岡さんと食堂の人達とも調整して進めてください。その後のことについてがまだ定まっていませんが、なにか意見のある方いませんか?」


 「一応なにかしようかとは思っているんですよね?艦長」

 そう聞いたのは、高木だ。

 「あぁ、そのつもりだよ。でも、何をするのかが問題でね」

 その後も話し合いが続いたが、なかなか決まらない。

 「そういえば、艦長と副長と隊長は知り合いなんですよね?」

 「そうだよ?何で?」

 「いや、艦長と副長は分かるんですけど、時位さんは何か2人と印象が違うんですが?」

 「まあ色々あったんだよ。なあ優木、あかね?」

 「僕は巻き込まれていただけだけどね?」

 「私もよ……」

 「いや、あかねなんか途中からノリノリになってきたじゃん」

 「えっ?そうなんですか?」

 「そうだよ?例えば……」

 「キャァァ‼今はその話じゃないでしょ?」

 「えっ、聞きたいです‼艦長何があったんですか?」

 アハハ……

 やっぱり一番被害にあっていたのは僕のような気がするんだよなぁ。


[閑話休題]


 「う〜ん……なかなかアイデアが出てこないな」

 「食事会だけでいいんじゃないですか?もう」

 もうそれで良いような気がしてきた。みんな忙しいだろうし。

 ……オィ。


 とりあえずそのような流れで1週間後に開催することが決まった。



 ー1週間後ー

 「……なんで先輩たちもいるのですか?」

 なんかエーデルワイスの人達もいるのですが……

 「そりゃぁ日頃から訓練をしてあげているから食べさせてもらってもいいでしょ?一応許可はもらっているし、料理班の子たちはいっぱい食べてもらえるって滅茶苦茶張り切っていたと思うけど」

 たしかに今日は妙に張り切っていたな……と言うか艦長の許可はいらんのかよ⁉


 とりあえず色々とあったが、なんとか開催することが出来て良かったな。

 「艦長。全員集まりました。音頭を取っていただければ」

 「分かった」

 「艦長の好井です。ネリネクルーのみんな。エーデルワイスの先輩方。今日は我がネリネの調理班が腕によりをかけて作ってくれました。少しの間ですが今日は楽しみましょう‼それではどうぞ食べてください‼」

 「料理長から1言。たくさんあるから遠慮なく食べてくださ〜い‼」


 「ごめんな?大翔」

 「いえいえ、みんなに美味しく食べてもらえてそれだけで作ったかいがあります」

 「おや、もう始まっていましたか」

 「長岡さん!」

 食事会が始まって少し経った頃、長岡さんも会場にやってきた。

 「うん。みんな楽しそうに食べているようで何より」

 「長岡さんも食べてみてください」

 「ありがとう、大垣くん。ありがたくいただくよ」


 「うん、美味しいね。他の料理も美味しそう」

 「そうですね。これは美味しいわね。下手したらひじり達よりも上手じゃない?」

 「ありがとうございます」

 「ちょっと隼華それはないんじゃない?」

 「あら?そうかしら?私の嫌いなものを色々詰め込むときもあるのに?」

 「それはちゃんと好き嫌いなく食べてほしいからですよ」

 なんか料理長と言い合いし始めたぞ……

 「いつもあんなんなのでもう良いんです」

 「そうですか……」

 三国さんも大変なんだろうな。


 三国さんはエーデルワイスの副長だ。今はあかねの教育係をしている。

 「うちのあかねがお世話になっています」

 「いえいえ。そちらも隼華があまりにも厳しいメニューを押し付けていませんか?いつも私達はそれでひぃひぃ言ってるんですが……」

 「アハハハ……」



 心当たりがあるな。と、ちょっとした雑談をしていると乗り物が好きだという共通の趣味があって三国さんとはその話で盛り上がっていた。その後も特に何事もなく最初の食事会の交流は終わった。いや、なんか僕も含めて一部のメンバーはカラオケのど自慢大会をさせられたけど。まぁでも普段話さないような人と色々と話をすることができたし、みんなも楽しそうに食べたり話したりしていたので、これからも定期的にこのようなことを続けることができれば良いなと思った。


 カラオケはしばらくしたくないが……


システム班の矢一って凄いやつなのに、広海がいるおかげで影が薄くなってるな……(自分で選んだんだろうが)

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