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暴かれた真実の先
ジェイとシーラは、人工太陽の真実を人々に届けきった。
人々の反応は、二種類だった。
生きた人間を燃料にした人工太陽を許容するか、拒絶するか。
拒絶した人々は暴動を起こし、エデンを飛び出した。
許容した人々は、人工太陽を維持するための贄を、外に出た人々に求めた。
外に出た人々は、過酷な環境に加え、エデンの人狩りと戦わなければならなかった。
数年後、滅びたのはエデンだった。
地上で細々と生き残っていたグループとの合流が、人狩りに対抗する大きな力となった。
地上で生き残った人々を取りまとめていたリーダーは、かつてジェイとピートが思いを寄せていた女性、セイラだった。セイラはたくましく、女傑と呼ぶにふさわしい存在になっていた。
人狩りに難航したエデンは、残った人々に順位をつけた。そして、燃料不足の際の贄を下位からあてがっていった結果、燃料が枯渇したのだった。
地上の人々は、廃墟と化したエデンから種や苗を持ち出し、汚染された世界で農耕を始めた。
いつの日か、地上に一面の畑が広がる日を夢見て。