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6.ゲームセンターでの出会い

「ふふ、私が一位です。二人ともザコザコォ!」

「あっぶねー、何とか二位だ!!」

「最後に赤甲羅連発はずるいよぉぉぉ」



 ゲームセンターで俺達はレースゲームをしながら騒いでいた。結果は一位が五月雨で二位が俺、最下位が中村である。中学のころから三人で良くいくようになりいつもアイテムなどの逆転要素があるためかなり盛り上がる俺達の定番のゲームである。最後に俺と五月雨で目をあわせて、中村をはめたがむっちゃ気分いいな。



「お兄ちゃんハーゲンよろしくね。私は抹茶がいいな」

「お兄ちゃんハーゲンよろしく。俺はバニラで」

「まって? 負けた奴がアイスって約束だったけどハーゲン縛りなの? 聞いてないよ。てか妻田にお兄ちゃんってよばれるの虫唾が走るんだけど」



 ぶつぶつと言いながらも中村はコンビニへと走って行った。ふはははは、敗者に権利はないんだよ。



「どうしますー、二人でなんかやりますか?」

「ん、やるってなにをやるんだ? 男女二人の時にやるとかいうなよ、勘違いされるだろ、五月雨はむっつりさんだな」

「え……何を想像しているんですか!! この変態!! ゲームですよゲーム!!」

「ああ、だからゲームに決まってるだろ、ここはゲーセンだろ。五月雨は何を想像したんだ」

「むーー、いいからUFOキャッチャーでもやりますよ!! 私が一位を取ったことを妬んでますね。全く子供なんですから……」



 そういって頬膨らまして拗ねた顔をした五月雨の後を俺はニヤニヤと笑いながらついていく。すると彼女が好きそうな可愛らしいぬいぐるみがちょいちょいあるせいか、チラチラと目線が泳いでいるのがわかる。



「五月雨、欲しい奴あったらとってやるぞ」

「いえいえ、大丈夫ですよ。私はもう、高校生ですからね。こういうのは卒業したんです」



 そういって強がる五月雨に俺は溜息をつきながら返事をする。まったく、ラブコメ愛好家としてこんなラブコメの鉄板イベントを逃すわけにはいかないんだよ。



「別に好きなもんは好きでいいじゃねーか。それに女の子はいつまでも可愛いものすきでいいんじゃないか? あとさ、俺も練習しないと腕がなまるからさ」

「むー、そこまで言うなら仕方ないですね、じゃあ、あの奥にモルモットが車になったぬいぐるみがあるんですとってもらえますか? その……翔先輩、ありがとう」



 そう最後は小声で言うと五月雨は満面の笑みを浮かべながらゲーセンの奥を指さした。よほど嬉しいのか、俺の腕を引っ張っていく。まったく素直じゃないなとおもいながらも俺はついていく。しかし、モルモットの車化ってなんだろうな。むっちゃPUIPUI鳴きそう。



「いいじゃん、ちょっとこの後ちょっと付き合ってよ」

「すいません、忙しいので……」



 不穏な声が聞こえたかと思うとゲーセンの奥に軽薄そうな金髪の男が、女子高生に声をかけていた。お、これはラブコメチャンスでは? てか、普通に女の子可哀そうだなっと思い助けようと様子を見に行くとその少女うちの高校の生徒だった。てか、黒川じゃん。彼女はいつものように無表情で絡んできた男を見つめていた。



ラブコメでゲームセンターは王道イベント!


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