14.放課後デート2
コンビニに入った俺達は適当なホットスナックを買うことにした。やる気のないアルバイトの「いらっしゃいませー」という言葉を聞きながら俺は何を食べるか悩む。
肉まんや、フランクフルト、チキンなどコンビニのホットスナックは種類も豊富になってきたものだ。密かに下校時の楽しみである。
「それで、黒川は何にするんだ?」
「そうね、肉まんにしようと思ってるわ。あれ、結構おいしいのよね」
「あー、じゃあ、フランクフルトにしようかな。一口くれよ、こっちもあげるからさ」
「いいわよ。ちょうど私も少し食べたかったから」
俺は自然な流れで、かつ思っていることが顔に出ないように意識をしながら店員さんに注文をする。よっしゃーーー!! 関節キスじゃん!! まさにラブコメみたいだぜ!! 黒川を横目で見ると彼女はいつもの様に無表情で財布の準備をしている。本当に綺麗だな思いながらさらに好感度を上げるための策に出る。
「ああ、黒川いいぞ、俺が誘ったんだし今回はおごるよ」
「妻田君……ラブコメでありがちなシーンだとおもうけれど、こういう場合逆におごられると警戒してしまうからやめた方がいいわよ」
「あ、そうですか……」
「それにね……久々にできた友達だから、あなたが私に奢って、こういう風に一緒に食べたりする回数が減るのがいやなのよ……」
「え……ああ」
俺は無表情だけど顔を真っ赤にして意外な事をいった黒川に、思わず言葉を失った。え? この子良い子すぎない? クーデレってマジでデレた時の破壊力がすさまじいな。多分俺の顔も真っ赤になっているだろうなと思いながら、店員さんのみるとなぜか、俺を睨んでいる。あれ、俺なんかやっちゃいました?
「すいません、お会計を早くお願いできますか? くそ、コンビニでいちゃつくなよ……いいなぁ……」
「あ、すいません、すぐ払います」
なんかこっぱずかしくなった俺達はすぐにお会計を済まして店を出るのであった。
コンビニから出た俺達はそれぞれ買ったものを口にする。無表情に肉まんを頬張る彼女を見て、俺は胸が熱くなっていた。黒川は俺は本当に友達だと思ってくれているんだなという嬉しさと、こんなに綺麗な女の子と、一緒に帰るなんて夢みたいだなと思う。しかも、これから、間接キスである。
「じゃあ、フランクフルトを少しもらえるかしら。ちなみにラブコメみたいだと思っているかもしれないけれど、意識しすぎよ。普通は友人と間接キスをしたくらいで気にならないわ」
「呼吸をするように俺の夢を壊すのやめてくれない? じゃあ、肉まんをもらうぞ」
「でも……確かに恥ずかしいわね」
黒川がボソッといったのを俺は聞き逃さなかった。なんだかんだ気にしてんじゃん。でも、まあ、ちょっとドキッとするよな。こういうのさ。というか、なんだろう、黒川がフランクフルトを食べているだけなのになんかエロく見えるんだけど……などとくだらない事を思っていると、黒川を見ているとなぜかじろりと睨まれた。
「私の顔に何かついているのかしら? あ、もしかして、私がフランクフルトを頬張るのをみて、ハレンチな事を想像していたんじゃないでしょうね?」
「黒川いきなり、何言ってんの?」
「え、ちがったの? ごめんなさい、忘れてちょうだい……」
いきなりの言葉に俺がきょとんとした顔で聞き返すと彼女はやらかしたとばかりに顔を覆う。白いはだだからか、真っ赤になっているのが目立つ。てか恥ずかしいってそういう意味での恥ずかしいってことかよ。本当に恥ずかしいな。
「なあ、黒川ってむっつりなのか……」
「うるさいわね、あなたが変なものを食べさせるからでしょう!!」
「それは全国のフランクフルトをつくっている人に謝れよ!?」
そうして俺は一緒に下校して黒川の意外な一面を知ることになったのであった。
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