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無銘の世界~personaluniverse~リメイク  作者: ネツアッハ=ソフ
2、エルピス領編
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9,神代遺跡ゼクス

 そして、遅めの朝食(ちょうしょく)を取り現在朝の09:30。俺とリーナは遺跡に(もぐ)る事にした、のだが。


 のだが、これは一体どういう事なんだ?


「………えっと、どうしてこうなった?」


「……………………むぅ」


「~♪」


 うん、簡単に状況を説明するとガンクツが()る。それだけだ。いや、何故(なぜ)だ?何故こいつが俺達と一緒に来ているんだ?意味(いみ)が分からない。


 さっきからリーナが不機嫌(ふきげん)だし。うん、全く何も言わない。というか傍目から見ても十分理解出来るほどに怒りの感情がオーラとなって見える。ていうか、般若(はんにゃ)


 さっきからリーナの背後で般若のオーラが俺を(にら)んでいるんだが。こっち見んな!


 まあ、とりあえずだ。


「………何故居るんだ、ガンクツ?」


「へい!俺が一緒(いっしょ)に行きたいからです!」


 清々(すがすが)しいほどに()い笑顔で返事をしてきた。いやまあ、そうなんだろうけど。


 そうなんだけど、もうガンクツの笑顔が暑苦しいしキモイ。というか、リーナが(こわ)い。


 はっきり言うと、リーナの(いか)りが高まって般若のオーラがこっちを睨んでいるんだが?いや本当にガチで怖いんだが?ガンクツは自重(じちょう)してほしい。ほら、般若が見ている。


 ………心の中でダイスを()る。ファンブル‼


「………そ、それにしてもさっきからやけに低位悪魔(ていいあくま)が多い気がするんだが」


 ともかく、俺は話を逸らす為に無理矢理現実に(もど)す。


 気のせいか?遺跡に出没するレッサーデーモンがやけに(おお)い。今さっき倒した奴でもう十匹目に入る勢いなんだけど本当にどうしたんだ?やけに景気が()いな?


 それを聞いて、再び来たレッサーデーモンを(おの)で叩き切ったガンクツが首を傾げる。


「おかしいですね?この遺跡には昔からレッサーデーモンが出没するんですが、それにしても此処まで多く出没する筈がないんですが………」


「だとしても………おっと、此処(ここ)まで?よっ!多いのは………つうか多すぎだろう‼」


 さっきからやけに多くのレッサーデーモンが次々(つぎつぎ)と来ている。もう、十五匹目だ。


 何だこれは、景気が良いどころの話ではない。軽く異常(いじょう)というレベルで出てくる。


 更に五匹ほどレッサーデーモンが出て来た。二十匹目だ。俺とガンクツで叩き切った。


 いくら何でも多すぎやしないか?流石にこれは異常にすぎるんだが。


 ………これは、何か異常発生の原因か何かがあるな。そう思い、俺は奥を霊視(れいし)した。


 瞬間、遺跡の(おく)から一匹の悪魔が出てきた。レッサーデーモンではない。


 高位悪魔(こういあくま)。アークデーモンだ。それも………


 山羊(やぎ)の頭を持つ高位悪魔。魔神(まじん)バフォメットだった。

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