表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無銘の世界~personaluniverse~リメイク  作者: ネツアッハ=ソフ
閑章、神霊ミコト編
17/57

プロローグ

 これは、無銘(むめい)の少年の所属する多元宇宙とはまた異なる別宇宙での物語。ある少年が神に成り上がるという異例のモノガタリ。全く新しい神話(ミソロジー)である。


          ・・・・・・・・・


 ひき逃げだった・・・。俺こと唯我(ゆいが)ミコトの人生は、一台の暴走車により幕を閉じた。


 痛い。そう思う間も無かった。視界が真っ赤に染まる、その瞬間俺の人生は唐突に終了(おわり)。では、何故俺はこうして思考に(ふけ)るだけ余裕があるというのだろうか?


 そもそも、自身の()を認識している俺がこうして存在し続けているというのが異常だろう。


 それは簡単な話だ。こうして、俺自身が死んだ俺を俯瞰(ふかん)して眺めているから。うん、訳解らん。


 だが、事実として俺はこうして死体となった俺を空中に浮かびながら眺めている。


 死んだ俺を観測(かんそく)する俺が存在するというのも、何だかおかしい話ではあるのだが。まあ良い。


 まあ、ともかく俺は死んだという事だろう。と、言う事は今こうして自分の死体を(なが)めている俺はつまる所幽霊という事になる、のか?まあ良い、(よう)するに俺は死んだ。オーケイ、万事理解した。


 なら、問題はこれからどうするか・・・だな。俺は死んだ。なら、生前に()み重ねてきた事は一切合切綺麗に丸ごとリセットされたと見て(ただ)しいだろう。なら、これからどうする?


 俺はこれからどうすれば良いのか?そう考え、ふと思いついた。と、言うか思い出した。


 ・・・俺にとって、到底看過(かんか)出来ない案件(あんけん)を。


「・・・そうだ、やっぱり俺の部屋に残したアレやコレを処分(しょぶん)するのが先だよな?」


 部屋に残したアレやコレ。即ち、ベッドの下に(かく)したアレや本棚の裏とかに隠したコレの事だ。


 流石に、ソレを残したまま死ぬのは死んでも死にきれない。親に見つかろう物なら、何千回でも爆死出来るくらいに恥ずかしい。いや、恥ずかしいどころじゃないな。精神的(せいしんてき)に即死物だろう。


「と、言う事で・・・レッツラゴー!」


 そうして、俺の人生(じんせい)は幕を閉じ。代わりに死後(しご)が幕を開けた。


 ノリが(かる)い?気にするな、これが俺だ‼

これは、ミコトが神様へと成り上がる物語。一介の心霊から、神霊へと至る物語だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ