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祈ノ墓標

作者: 唯ノ芥



たとえば今

好きなあなたに拒絶された理由(わけ)

私を試すためならば

きっと挫けてしまうから……



こんなに汚い嘘でも

あなたを忘れられないのなら

いっそ神の奴隷になろう

全ての業を受け入れて

(はりつけ)の心を丘に運ぼう



たとえば今

好きなあなたに打ちのめされた理由(わけ)

私を騙すためならば

必ず砕けてしまうから……



こんなに無慈悲な暴力でも

あなたを忘れられないのなら

いっそ神の奴隷になろう

全ての業を受け入れて

荊棘(いばら)の躰を丘に運ぼう



たとえばもう

すべての人に罵られることに慣れた私に

神が(あわれ)み与えた愛を

隣人愛(アガペー)と名付けたならば

簡単に命を投げ出してしまいそう……



たとえばもう

すべての人に(さげす)まれることに耐えかねた私に

神が憤り奪った愛を

真の愛(エロス)と呼ぶのならば

不埒にあなたを忘れてしまえそう……



いつかあの丘に私の魂を運ぼう



人が平等に神に愛されているのなら



いつかあの丘に私の魂を運ぼう



(つい)にあなたを忘れたのなら


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