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出会いーフラクの回ー

とある日のこと、いつものように部室へ向かう南、部室の前で2人が先に到着していた。


南「おや?どうしました?」


真「これだよ」


南「水道工事のため……入室禁止?」


空「そうなんだよ!中にお宝本入れっぱなしなのに!」


南「部室を私物の置き場にしないで下さいよ!」



源先生に確認をする3人、先生は困った表情のまま軽く唸る。


源「工事は明日には終わるから、今日は休みにしましょ」


源先生に言われるがまま、3人は職員室を出るが、真と空は納得していなかった。


真「我々の活動が1日でも途切れるなどあり得ない」


空「何処か……いい場所はないものか」


南「ならたまには勉強でもしましょうよ。ほら、近い内に小テストもありますし……」


真「空の家に行こう!」


空「いいね!」


南「……おい」



急な展開ながら、空の家へと遊びにやって来た3人。空の家に来るのは初めての真と南、外見はごく一般的な家、そこに空が先に家へと入る。


空「ただいま」


??「今日は早いんだ。おかえり」


誰かの声が帰ってきた。

女性の声だった。少しドギマギする真と南、空の身体を避けて覗くと、エプロンをした女性が見えた。


??「友達?」


空「まあね」


真・南「お邪魔します!」


空とは幼馴染だが、家に来たのは初めての事で、そこにいる女性に真がやたらと興奮していた。


真「(スレンダーだが……いいじゃないか!)」


小声で南に呟くと、二本指を真の目に刺す南。


真「うぉんうぉん!?」


南「やれやれ……」



空「義理の姉なんだ。フラクさんて言うんだ。まあ……そゆことだよ」


真「なるほど……そゆことか!」


南「(いや、どゆことだよ……)」


フ「ふふ、よろしくね」


真「こちらそこ!俺、真!」


南「南と申します」


2人が紹介を終えると、フラクは何かを思い出したかのように慌てだした。


フ「もうこんな時間!ごめん、買い物行くね!スーパー安売り始まるから!」


フラクは直ぐに家を出た。


南「一生懸命に家事のお手伝いをするとは、毎日大変なのです……ね!?」



振り向くとそこには、パンツを被る真と空の姿がいた。


空「ディモールト!よし!」


真「yes!yes!yes!」


南「おいおいおいおい!!!2人と、何を!?」


誰かのパンツを被っていた。いや、察した南。空いている隣の部屋を見る限り女性の部屋で間違いなかった。つまりそこは、フラクの部屋で間違いなかった。


南「空!あなた自分の姉でしょうが!?」


空「義理だから良いかなって……てへっ☆」


真「友達の姉だから良いかなって……ピポっ☆」


南「その擬音が初耳なのですけど!?」



??「……空、貴様……」


3人「!?」




謎のシルエットに包まれた男の影。彼は空が知るある人物だった。


??「貴様……何をしている?」


空「Mr.エツハシ!?何故あなたがここに!?」


彼の名前はMr.エツハシ。簡潔に言えば空の父親であった。


Mr.「貴様がそんな呼び方をするからナレーションまでMr.エツハシになっているではないか!!」


真「め、メタいこと言うなぁ〜」


空「てか父さん、何でこんな時間に?」


Mr.「随分なご挨拶だな空。たまたま定時に来ただけのことよ。そしてお友達と随分なことしているじゃないか……みな、死ぬ覚悟はできるな?」


南「あれ?私も含まれてる感じ!?」


Mr.「友人の貴様も同類、よって……死、あるのみ」


真「オワタ\( ˆoˆ )/」


空「もしかしてオラオラですかぁ!?」


南「YES! YES! YES! "OH MY GOD"」


Mr.「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」


3人は星となり、そして北斗七星に輝く存在になっているとは、買い物中のフラクは知る由もなかった。

挿絵(By みてみん)


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