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特殊部隊が異世界転移  作者: 江草 隆文
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第4話 新たな仲間

世界観をもっと固めてから新しく書きます。

第4話 新たな仲間


神が指を鳴らした瞬間、戦闘服を着た15人の兵士達が目の前で仰向けで倒れていた。俺は彼らの迷彩服をじっと見つめた。


「こいつらは米軍の何処に所属してる?」


「米海軍特殊部隊seals。向こうの世界で、彼らも君達と同じ人質奪還作戦をやってたんだ。まぁ、君達と違ってちゃんと任務自体は達成出来たけどね」


「一言多いなお前…。」


そう言うと1人の隊員が起き上がり、続け様に他の隊員達も起き上がった。最初に起きた隊員が俺をしばらく見つめた後、聞いてきた。


「あんた英国陸軍のどこ所属だ?見た所、普通の部隊には所属してない様子だが…」


「細かい事は言えないが、ショウ・クレメント大尉だ。この部隊の隊長をやってる。あんたは?」


「この部隊の隊長をやってるマッカートニー・ジョンソン大尉だ、トニーでいい。よろしくなショウ大尉殿。」


トニーは握手を求めて来たが、流石に返さない訳にはいくないな。


「ショウでいい。よろしくなトニー隊長。そしてようこそ異世界へ、我々は貴方達を歓迎する。」


「よろしくなショウ隊長。…俺達は本当に異世界に来ちまったんだな。…所であのファンキーな姉ちゃんは誰だ?あんたらのお仲間か?」


「ちょっと耳を貸せ。…あれは神だが、お前の思ってる神とは違って変な奴だ。綺麗な見た目だが、自分勝手で一言多いし、イエス様みたいな優しさは無いから、気を付けろよ…?」


「こちらには聞こえないが、言っていることはわかるぞ、ショウ大尉。僕に隠し事は通らんぞ?」


自分の髪を弄りながら神は答えた。


2人にしか聞こえない様に耳打ちしたんだが、油断出来ないなあの神。


「先に来た君達には言ってない注意事項があるけど、聞きたいかい?」


全員が一斉に奴の方へ向いた。


「聞きたくない奴なんかいるのか?」


「フフッ、確かにね。といっても注意事項は一つだけ。

もし君達の中に死者が出たとするとその死者の端末は使えなくなり、着けている武器や装備も使えなくなる事。

それと次の任務は…まだ伝える時じゃないからまた後で連絡するよ。

それじゃあそろそろ帰るね。」


そう言って手の平を前にかざしたと思うと、その手の平の先にブラックホールのような真っ黒な空間が現れた。奴が歩いてその空間に入っていくと空間が徐々に薄れていって消えた。


「変な奴だ。あんたはこれからどうする?」


「あんたらに付いて行く。何も知らない世界をズカズカ進むほど馬鹿じゃないからな。もしかしたら俺達の持ってる装備じゃ通用しない奴もいるかもしれん。それに人数が揃っている方が心強い。」


確かにな。今回の敵は俺達でも殲滅出来る様な奴らだったが、もし俺達の装備で太刀打ち出来ないとなると、逃げるしかない。


「協力する時は協力しよう。これから仲良くやろうぜ、ショウ。」


「あぁ、よろしく頼む、トニー。

取り敢えず、あの町に行ってみるか。」


戦闘を行なった場所から町までは約5kmはあったため、車両に乗って町の近くまで移動する事にした。


トニーは端末を操作して、ハンヴィーを3両出し、各車両5人ずつ乗った様だ。全ての車両の銃座にはM134ガトリング銃を搭載している。


この銃は7.62mm弾を毎分3000発撃てる代物で汎用性も高く、ハンヴィーや船艇などにも搭載する事ができる。射程は600m程度だ。


近づくに従って目的地が大きくなっていく。町との距離が700mになった所で、丘になっている所に車両を止めて、双眼鏡を覗き込む。


町と言うよりも村と言った方が正しい。外壁は丸太をそのまま地面に突き刺した感じだ。正門は空いている。


全員にこのまま行くよう指示をすると双眼鏡を下ろし、再びアクセルを踏んだ。





村に到着した。突然現れた俺達を見ようと中にいた村人全員が外に出て俺達を好奇の目で見ている。


まぁ、いきなり変な服を着た集団が変な乗り物に乗ってから、そんな目で見られるよな。


すると1人の老人が俺に尋ねてきた。


「珍しい格好だねぇ、あんたら旅人かい?」


「ああ、そうだ。遠い西にある国からここまで旅をしてきた。だからここらの情報は全く知らないんだ。良かったら、教えてくれないか?」


「へぇ、こんなご時世に旅ね…。教えてやるぞ、着いてきなされ。」


老人に着いて行くと一軒家に着いた。どうやらここはご老人の家らしい。


俺とトニーは他の隊員達に、外で待機してるよう指示した。流石に20人も中に入れる訳にはいかないからな。


ご老人が俺達に席に着くよういうと、地図を持ってきて、説明を始めた。



言っている事を纏めると、この村はサラトニア王国という国に属している。この国は獣人族と人間が共存しながら生きている国だ。


僅かながらも、この村にも獣人族がいるらしい。


獣人族とは、人間に獣の耳や尻尾が生えた様な種族だ。彼らは二つの状態に変身出来るらしい。人間の姿に獣耳と尻尾が生えた状態を半獣人、獣が二足歩行してる様な状態を獣人というらしい。


また、彼らは身体能力が非常に高く、個体によっては特別な能力を持っている。だが繁殖行為は3年に1度しか出来ず、人間よりも個体数が少ない。


サラトニア王国の軍隊は、人間と獣人族の混合編成で、噂によると獣人族だけの部隊も存在するらしい。


この王国の隣はベストーレ帝国という、人間史上主義を掲げる国だ。


彼らの考えは「この国の人間こそがこの世界の中心である」いう考えの元、行動している。その為、他種族や隣国と戦争しては、そこの民を奴隷として、売り捌いているらしい。


現在、王国は帝国と戦争中で、王国以外にも2つの国と戦争中との事だ。


何故、帝国がこんなにも多くの戦争を同時に出来るかと言うと、武器や防具の技術が発達しているのだ。その為、人間よりも身体能力高い獣人族がいる王国とも人間だけで戦える。


そして国土が広大と言う事だ。国を実効支配し、徴兵制を行なっているため、非常に多くの兵士が集まるのだ。



一通り老人の説明が終わると同時に、外にいる青年が叫んでいた。老人が外に出て、その青年に尋ねた。


「騒がしいぞ!何事だ!」


「村に帝国の軍団が近づいているんだ!あんたらも早く逃げないと…!」


つまり敵襲か。俺は青年に尋ねた。


「敵の数はわかるか?」


「た、確か60位だったな。もしかしてあんた達、奴らと戦うつもりか?」


「それ以外に何がある?」


「無茶だ!奴ら王国と戦えると装備を持ってるんだぞ?いくら腕に自信があっても…」


俺は青年を無視して、トニーに尋ねた。


「トニー達はどうする?」


「どうするも何もこの村が襲われそうなんだろ?なら助けるさ。侵略者に天罰をくれてやる。」


「なら決まったか、各員へ通達!この村へ接近中の敵を叩くぞ。数は60だ。トニー、いい作戦を思いついた。言ってもいいか?」


「俺達に不可能は無いぜ。何でも来い!」








ちょっと長くなった気がする。

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