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マッチ箱殺人事件  作者: 松永 幸治
2章 奇解
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第四の犠牲者

午前3時を廻った。さすがに遅すぎる。


「涸沢副部長、君は犯人でないんだろう?」


「その質問に意味があるのか?」


「いや…確かにそうだな。女将さんはどうだろう?」


「彼女も犯人ではないよ。でなければ安心して料理も楽しめない。」


「なあ、教えてくれ涸沢副部長。

一体誰がこんなにたくさんの人を殺したんだ。動機はなんなんだ?」


「君に教えたところで、また後で僕は説明しなきゃならないんだろう?めんどうだ。

それに、動機については僕も大半はわからない。

さっき書斎の金庫のノブが僅かに歪んていたから、むりやり開けようとしたんだろうな。それが動機のひとつだろう。


だがそれだとなぜこんなにたくさん人を殺さなくちゃいけなかったのかわからん。

動機なんていうものは、誰にだって探せばあるもんなのさ。


かの有名な名探偵、ファイロ・ヴァンスもそう言っていたよ。」



なんだかはぐらかされてばかりだったが。そんなことを話しているうちに眠ってしまった。


翌朝8時には目が覚めたが、まだ下山組は帰ってこないし、警察もこなかった。


涸沢はまだ寝ているようだ。私は朝食をもらいに食堂へ向かったが、毎度食堂にいる女将さんの姿が見えない。朝食の準備も出来ていない。

私は、寝坊でもしたかとおもい、女将さんの部屋をノックした。

返事がない…。悪い予感がし、ノブを回してみた。


女将さんは、苦痛で表情を歪ませ、犬のように舌をだして動かなかった。

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