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200文字小説

梅雨の花【200文字小説】

作者: 白波



 雨だ。

 今は、梅雨であるからこれが普通の事だ。


 この季節ならば、紫陽花がきれいに咲き誇っているだろう。


 この庭も例外ではなく、紫陽花が雨に打たれながらも花を咲かせていた。


「きれいね」


 声の主は窓越しに庭を見ていた少女だ。


「はい」


 彼女の言葉を肯定したのは執事の男だ。


「今は、梅雨だったのね」

「お嬢様……」


 閉ざされた空間で生きている少女の外とのつながりがここだ。


 だが、次の年の紫陽花が咲く頃に少女の姿はなかった。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 何故だか良く分からないんですが、ものすごくラストが胸に来て息を呑みました。(そしてら、気管に息が詰まってむせました) [気になる点] これは、特にないと思いますが強いて言うなら一つです。 …
2013/06/26 22:27 退会済み
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