表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こぼればなし  作者: やまやま
弐 最悪の黒
20/172

最悪の黒-012

実験記録 0001


被験体

・氏名:不明

・種族:エルフ

・性別:男

・年齢:外見30代 ←エルフは外見で年齢が判別できないため後ほど照合予定

・実験直前の状態:恐慌

・刺傷箇所:胸部左部

・特記事項:

 この世界に渡って初めての実験。

 あの日と同様に、いつも通りに【無銘(ムメイ)】を生成し、「太刀打ち」を行った。

 結果、標準世界ガイアの妖魔の類と同様に刃に被験体の魂と魔力が封印される。

 この世界でも魂はガイアと同様であり、「太刀打ち」そのものは問題ないようだ。


 その後、「魂抜き」をせずに手に所持したまま経過観察。

 約1時間後、柄が弾け飛び、刃が魔力となって霧散した。

「魂抜き」せずに封印状態を維持しようとするとこうなるらしい。この世界にも魔物の類は存在するようなのでそちらでも要検証。柄がはじけ飛んだ状況を見るに、不安定な封印状態のまま「蔵」に放り込むにはなかなか勇気がいる。


 何にせよ、「ヒト」も妖怪と同様に魂を刃に封印し続けるのは困難なようだ。要試行。

 では何故、あいつは太刀の形を保ったまま俺の中に存在し続けることができる?

 俺と血の繋がりがあるからか?

 あいつの意識が健在で、自分の意思で封印され続けている?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3pnxksoyefwyjaz3gx75kiekdxw1_ce_g5_71_4dz4.jpg
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ