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こぼればなし  作者: やまやま
弐 最悪の黒
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最悪の黒-153

 整理番号0127 魔術概念等の伝達(5025年7月4日追記)


 最古のフェアリー ジオフェルンとの契約による協力体制の構築の一環として、元居た世界における魔術概念、土着宗教等について伝達を試みた(リリィ同席)


→この世界の他種族同様、神といった概念は直接的には伝達できず、無意味の発音としか受け取られなかった。しかしながら「人類より高次元的概念存在」というこれまでになかった知見に対し、異様な熱量で逆に問われ、回答を蓄積していくため、そう遠くないうちにこちらの魔術概念の理解に至るだろう。


 玩具箱からは明らかに人類を超越した存在が関与しているのは明らかだが、その概念が一切存在しないという不可解な状況は変わらない。状況証拠的に外からやって来た異世界人が何らかの手を加えた可能性は大きいが、その意図は未だ掴めない。


→玩具箱についての整理

・地表に露出した樹状の魔石鉱脈。鉱脈のさらに奥に世界を形成していると思しき魔力反応現象(フェアリーの魔法、以下、魔法)が混在している。

・そこから人智ある魔物として発生したのがフェアリーであり、世界を構成する魔法に魅入られ、数年かけて極めると、飽きて自死に至る(そもそも「魔法」をベースにフェアリーは発生しているのか?)

・玩具箱を目視で覗き込むと、魔法が一粒の色砂のように凝縮しており、それが無秩序に混ざり合いながら鉱脈内をゆっくりと流動している。玩具箱とはその流動を視覚的に捉えることができる鉱脈層の薄い地形を指す。

・七賢者のいずれかが残したと思われる魔術書に綴られていた魔術(箱庭)により玩具箱に干渉可能。起動キーの詠唱により発動するが、脳内に莫大な術式情報をぶち込まれるため、生身での操作は非現実的。下手をしたら廃人コースである。

→箱庭を発動させ、必要な魔法を抽出し術式化させる魔導具の開発を当面の目標とする。

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