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プロローグ
狭い狭い世界の中
眩しい眩しい光を受けて
ねえ、いつ終わるの?
貴方と僕の鬼ごっこ。
ねぇ、貴方は僕が好き?
僕のこと、好き?
好きだよ。大好きだよ。
この上ないくらい大好きだよ。
だったらどうして、こんな事するの?
僕のこと、嫌いなの?
それはね、君が、君のことが
これ以上ないほど可愛いからさ。
広い広いこの世界
深い深い闇の中で
さあ、始めよう。
キミと俺との、終わることのない鬼ごっこを。
――キミが、大好き
――だからもっと、キミの本当の姿を俺に見せて
――貴方が大好き
――だからお願い、もう僕を自由にして
キミと俺は、絶対に離れられない。
だから逃げて。
悲鳴を響かせて、逃げて。