表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ライバルは、金髪めがね。  作者: 焼売似らいす
1/1

瑞乃と秀夜のライバル物語

初のウェブ小説です。アドバイスや修正できる点などがあれば、ズバズバ言ってください!!!

これからも連載がんばります。

主な登場人物(の見た目)

西崎瑞乃…本作の主人公の一人。黒髪のウルフカットで少しだけボーイッシュ。

矢月秀夜(しゅうや)…本作の主人公の一人。金髪で眼鏡をかけている。校長先生(矢月智弘)の息子。

霜村なぎさ…日本人とロシア人のハーフ。茶色がかかった長い髪の毛と、青の瞳を持っている。地頭はいいが、ゲームにばかり没頭する。


✧・゜: *✧・゜:*


私は、いつものように『蒼学』の正門を潜り抜けた。中等部の棟に行きそうだったけど、無事に高等部の棟へとたどり着いた。

「うーん、何組だろ…」

高等部の掲示板に貼ってあるクラス分け表をチェックした。

『蒼学』の基本的なクラス分けは、成績が最優先となる。クラスは主に5つあり、それぞれAクラス~Eクラスまでと分けられる。

「A組…げっ。また一緒じゃん。」

うう、またあいつと一緒か。

あいつと私は小学校からの付き合いで、競えるものは全部競っている、いわゆる『ライバル』というものだ。勉強、部活、運動などの分野で競っている。

前回の中三の学期末のテストの競いで負けたことを思い出して、なんだか嫌な気持ちになった。

「今年も競うのか…」

あいつが悪い点数を取ったら、クラスが下がってライバル関係は終わるというのに。

でも…一緒のクラスにいる、という安心感はどこから来ているんだろう。

まあ、とにかく、今年も勉強をたくさん頑張らないとなぁ…

「理不尽すぎて嫌だな…」

私はため息をついた。


「何ため息ついてんだよ?俺と一緒のクラスがそんなに嫌なのか?」


校則違反の金髪、白色のフレームの眼鏡をした男子が私の後ろに立っていた。

そう、こいつがまさに『あの』矢月秀夜。お父さんが校長先生だからって、なんで秀夜だけ校則違反がないんだよ。まったく。

「そうだよ、嫌だよ。なんだか飽きたし。」

私は軽くそう言った。

「なにが『飽きた』だよ?!傷つくんだが?!」

これくらいで傷つくんだな… 

ガラスの心か何かなのかな?

「へぇ、良かったじゃん。」

「いや良くねぇよ?!」

彼の必死さを見て、私は思わず微笑んだ。

「何笑ってんだよ、もう…」

「だって、反応が…!」

「人を見て笑うな、この失礼な…」

彼のその発言とともに、さらにもっと笑ってしまった。


何分か過ぎた後、校内放送が流れた。



『新一年生の皆様、入学式の説明を行うので、各自教室に行って席についてください。保護者の皆様は…』


放送が終わった後、やっと笑いが収まった。

「あー、やっと笑いが収まった…」

「本当に、収まってよかったよ。瑞乃の事、心配したからな?まったく。」

いや、心配してなさそうな雰囲気がめっちゃ出てるよ?大丈夫?

私は微笑んで、首を横に振った。

「うん、じゃあね。友達と一緒に行ってくる。」

「えっ、俺友達じゃないの??」

「女友達のことね。あんたは私以外に友達がいるんだから、あいつらと一緒に行きなよ。」

「ええ…」

「じゃあね。また、教室で。」

…こいつと話してるの、ちょっと悪くないかも。


私は廊下を歩いている途中に親友のなぎさと合流した。

「なぎさ、おはよ。」

「みずちゃん、おはよ!やっと憧れのJKになれて、よかったね!」

「うーん、憧れではないかな。制服も、中学のやつの色を変えただけだし。」

「そんなこと言わないの!JKライフ、満喫しようよ~」

「あーもう、はいはい。じゃあ、帰りはソタバ寄ってく?」

「寄るーーー!!」

ふふっ、なぎさは相変わらずソタバが好きだな。

「新作のラテ、楽しみだなぁ~」

なぎさは鼻歌を歌いながら、私と一緒に歩いた。


教室に向かって歩いている途中、私はなぎさに質問した。


「そういえば、なぎさって何組だっけ。」

「あたしはC組だよ。みずちゃんはA組よね?」

えっ。なぎさ…

「え、そうだけど…なぎさ、さては平均点ギリギリで合格できた感じでしょ。」

「バレたか。でもね、ゲームも大事なんだよ?ほら、Eスポーツとか面白そうだし、脳トレ系のゲームだってしてるよ!」

まったく、いっつもこうなんだから。

「だから勉強会とかいろいろ誘ったのに…なぎさ、地頭いいのに、もったいないことしてるじゃん。」

「そんなに根に持たないでよ、ねっ?来年もあるじゃん!」

「えー、なぎさと一緒がよかった…」

「そんなに真剣な顔しないでよ。まあ、どの顔でもみずちゃんは可愛いけどね。」

「うるさい…そんなことないし。」

✧・゜: *✧・゜:*



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ