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フィルとリディの過去

「僕とリディは双子でね。

僕は、この国の第ニ王子

リディは、この国の第一王女という

肩書があるんだ。

上には、兄もいて凄く優しい人なんだ。

次は、その人が国王になることが

決まっている。


兄は、付与術もすごくて剣の腕もすごいんだ。

何よりも国を一番大事に思っていて尊敬できる人

なんだ。


だから、父や母はとても兄を愛してるんだ。

僕もリディも、お兄さんのことが大好きなんだ。」

とフィルが話す。


「・・・でもね、父や母は僕たちに

愛情を向けることはないんだ。」

俯きながら悲しそうに話す。


「ん?何でなんだ?

二人とも王様と王妃の子供なんだろ?」

フィルに質問する。


「うん、そうだよ。

でも、父も母も兄以外いらないらしい。


僕とリディが3歳の時に

実際に母に、こう言われたよ。


あなたたち二人は、兄の余り物なんだから

兄の役に立つために騎士になり働きなさい

ってね。」

ぎゅっと拳を握るフィル。


「だから、僕たち二人は兄の役に立つために

強くならなきゃいけないんだ。

強くなって役に立たないと、余り物のままだから。


リディが僕にべったりなのは、

僕と兄しか家族と呼べる人が

いないからなんだ。

兄は王になるための勉強で忙しかったから

ずっと僕の傍にいてね。

僕にべったりになってしまった。

クラスのみんなには態度があまり

良くないけど本当の性格は、甘えん坊なんだ。」

フィルが、こっちを見る。


「これで、昔話はおしまいさ。

話が長くなってすまないね。

僕たちも帰ろうか。」

いつものように微笑みながら

帰りの提案をしてきたので一緒に帰った。


帰る間は、口を開かずに

黙ってお互いの部屋に戻った。


それから2週間が立った。

フィルとリディとも気まずさは

なくなった。


略式付与術発動も

フィルとリディとミアとカシルを

含めて全員ができるようになった。


「・・・よし」とフィルが

小さくガッツポーズをしていたのを

見たことは内緒だ。


カシルのやつに至っては

ちゃっかり出来てるんだよな。


その後日、ルメリ先生が出欠確認した後に

クラスのみんなに話しかける


「クラス全員が

略式付与術発動をできるようになった

ので、1ヶ月後にある

新人戦の代表選手を決めたいと思います!」

ルメリ先生から新人戦の話が出てきた。


新人戦とは、1年A組とB組が

付与術と木剣で勝負をするものだ。

相手が降参と言うか

負けと判断されるまで

戦うらしい。


騎士を目指す人は、絶対に参加したい

イベントだ。


「希望者を、最初に募りたいと思います。

代表者は5人です!

参加を希望する方は、手を上げてください。」

と先生が挙手を促す。


「はーい!私出ます!」と

アリーが手を挙げる。

他にも10数名いた。


フィルとリディとカシルも手を挙げる。


俺は手を挙げなかった。

騎士を志す人もたくさんいるし

俺が手を挙げるのは、場違いな気がした。


「なんでマルクス上げてないのよ!!

手を上げなさい!」

とアリーが叫ぶ。


「いや、騎士を目指す人が

たくさんいるのに

上げるのは場違いだろ。

俺は・・・・・

みんなみたいに明確な目標がないし。」

とアリーに反論する。


「それは、そうだけど!マルクス

いたら絶対に勝つことができるから!」

と根拠のないことを言う。


「でもさ〜本人が挙げないなら別にいいだろ。」

「うん、本人の意思が重要なんだし。」

「無理して出ることがないよ〜」と

クラスのみんなもアリーに言う。


「アリーさんとマルクスくんは、

幼なじみでしたっけ?

なぜそんなにマルクスくんを

参加させたいのですか??」

ルメリ先生がアリーさんに聞く。


「マルクスは、私と一緒に修行を

行いました。魔獣討伐の経験もあります。

ゴブリン1000体を一緒に倒したことも 

あります!マルクスは強いです!」と先生に言う。


「ゴブリン1000体!!」 

「それは、出たほうが・・・」 

「アリーさんと修行、うらやましい。」

と、アリーに反論していた生徒の意見が変わった。 

てか最近変なやついる気がする。


「そうなんですか、マルクスくん

私からもお願いします。新人戦に

出てもらえませんか?」

と先生が頭を下げる。


「いや、手を上げてないやつが

出るのはおかしいですよ。」

「俺だって出たいのに!!」 

「私も!!!」とクラスが騒がしくなる。


「いや、だったら出たい人が・・・」

と言いかけると


「なら、こうしたらどうでしょうか?

今、手を上げている人が

みんなで戦って上位5名が新人戦に出るというのは

どうでしょうか??」

ルメリ先生が提案する。


「それがいいですね。実力なら

わかりやすいですし。」と

フィルが言う。


「であれば、明日は授業を変更して

A組内で代表者の座をかけて

戦うことにします。みなさんいいですね。」


「「「「「「はい!」」」」」」と

返事をして、授業が始まることになった。


俺が言いかけた

言葉がクラスに届くことはなかった。

読んでくださってありがとうございます!

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