本気で合格したいの意味
たくさんの大人たちが校舎の外にいる。
およそ500人くらいだ。
それもこちらに向って、歩いてきていた。
一人の男性が前に出る。
「私は、アルバリア=スラート!!!!
スラート家の当主だ!!!!
王立ドルバール付与術学園の
学園長及び先月の試験での試験官
を呼んで欲しい!!!!」
と大声で呼んでいる。
「はぁ〜今年もか」
先生がうなだれている。
「ごめんなさい!みんな!少し自習してて!」
とみんなに指示して、教室から出ていく。
「もう一度言う!!学園長及び
試験官の方を呼んでくれ!!!」
と叫んだ瞬間。
「私が今回の試験官を務めた者の一人です。
ルメリ=ダトアと申します。
今回は、どの様なご用件で??」
と返事をしながら校舎から出てきた。
「用件は、今回の試験のことだ!!
息子が言っていたぞ!!
目の前で女の子が失敗した
せいで不安を煽られて
水球飛ばしで
実力を発揮できなかったと!!」
アルバリアが怒る。
「私の娘は、筆記試験で
目の前で合格や不合格と言われることに
プレッシャーを感じて、手が動かせなかったと
泣いて帰ってきました!」
「私の息子は、面接で
質問に一問答えただけで
落とされたと言っていたわ!どういう
試験を行ってるんですの!!?」
どうやら、今回の試験に不満を持った親たちが
学園に押しかけてきたようだ。
「それで、何を仰っしゃりたいのですか?」
ルメリ先生が、話を進める。
「学園長を呼べ!再度試験を受けさせろ!」
アルバリアが無茶な要求をする。
「それは、できません。試験は、1年に1回です。
どうしても合格したければ、また来年
試験を受けに来てください。」と
返事をする。
「ドルバールは、本気で合格したい子供を
合格させます。お引き取りを」
と頭を下げる。
「うちの子が本気で合格したいと
思ってないってことか!!ふざけるな!!!」
アルバリアの顔が真っ赤になる!
「再試験を受けさせろ!」
「不平等だ!!」
「うちの子が可哀相!!!」
と文句の嵐が学校中に飛び交う。
「お前じゃ話にならん!!!学園を呼べ!!」
アルバリアが要求する。
「・・・・あなたたちこそふざけないでくだい。
さっきから言ってるでしょ。
ドルバールに本気で合格したい子を合格にさせます。」いつものハキハキ声じゃなく。
怒りを我慢するように話す。
「うちは、必死に努力した!ドルバールに
合格させるために家庭教師も
つけて7年間も訓練したんだぞ!!!」
「うちは、8年もだ!!」
「うちは、10年!!」
と更に騒ぎ立てる。
親たちの怒りが更に増していく。
「うるさぁーーーーーーーいぃぃ!!!!!!!」
ルメリ先生が叫ぶ。
「いいですか!!!?
本気で合格したいというのは、
どれだけ試験に向き合ったかです!!!
どれだけ努力したかではなく。
どれだけ合格するための実力をつけたかです!!
なのにあなたらの子どもたちは
親に試験での不満を言うだけ!!!
自分の実力が足りていないと
思わないんですか!!!
試験の内容に不満を
言ってる時点で試験に向き合ってないわ!!!」
ルメリの怒号が続く。
「筆記試験で合格か不合格を
目の前で言われたから、
プレッシャーに負けて落ちたっですって?
プレッシャーに負けるくらいの
実力だから落ちるのよ!!!
失敗した瞬間を見たから、
不安になって
実力が発揮できなかったですって!?
失敗を見ただけで不安になるような
自信ぐらいしか
訓練しなかった証拠でしょう!!!
最後の面接に1問答えただけで
落ちたですって?
嘘をついたことがバレたからですが??
あなたの息子さんは、
嘘つきなんですよ!!!
嘘ついたら失格になる試験だったので!!
ここに合格した生徒は、
試験に真剣に向き合い、
合格するために実力をつけて、
本当にこのドルバールで
学びたい思いを持つ
素晴らしい生徒たちです!!
あなたの子どもたちとは、
レベルが違うのよ!!!!」
ルメリが大声で叫ぶ。
「うるさい!!!再試験を受けさせろ!!!」
「きれいごとを抜かすな!!」
「学園長を呼べ!!」
それでも、止まない親たちの
理不尽な怒りの声。
「・・・・わかっていただけないですか。
わかりました。私も授業があるので
帰ってもらいます。」
「実力行使で」
ルメリ先生が手を地面に向ける。
「音付与!!!」地面に付与する。
「衝撃付与!!!」
を足に、正確には、靴に付与する。
ルメリ先生が手で耳を塞ぐ。
「みんなー!!!!耳を塞いでー!!!!」
ルメリ先生が、生徒に叫ぶ。
その瞬間、音付与された地面を
衝撃付与された靴で
勢いよく踏みつける。
バァっっっっっっっーーーーーーン!!!!!!
ありえないぐらい、大きな爆音が響く。
校舎がビリビリと揺れる。
頭が揺れる。
大きな爆音が終わったあと、
約500名の大人たちが倒れていた。
全員気絶したようだ。
「早く授業に戻らなきゃ。」
倒れている大人たちに背を向けて
ルメリ先生は、校舎に戻っていった。
読んでくださってありがとうございます!




