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詩集

諦められるときまで

作者: キハ

分かっていた


叶わないぐらい……



本当にあの人はずるくない?

運動神経万能で

顔も整ってるくせして

勉強だってそこそこできる


完璧ってわけじゃないけど

もちろん苦手なとこだってあるけど

それ全てが見ていて

胸が高鳴るのはなぜ


性格だって悪くないし

少し面倒なとこもあるけど

根本は優しいしだから

嫌いになる理由見つかりやしない


本当にあの人はずるくない?

そんな素敵でカッコいいくせして

席が近いだけで私に話しかける

時にはちょっかい出したり


でも時には真剣に聞いてくれて

席が離れてもたまに話しかけたくせして

あの人には仲が良い女子だっている

それなのに意識しだすじゃん


別に惚れてないけど

別に好きじゃないけど……

なぜか目で追っては胸が高鳴り

カッコいいななんて恋の始まりかよ


ねえ今思うとそうかもしれない

始まっていたのかもしれないし

その時点で終わりが始まったのかもしれない

分からないけど一つ言えるのは


もしかして私はあの人を

目で追ってしまうのは好きなのか

少し前の気になっているのか

どちらにせよ目が離せないということ


だから今少しショックを受けて

泣きそうになった過去もあるのに

まだ捨てられないのは

まだまだ気になってるからかな


嫌いになる理由は見つかりやしないの

どんなとこもいいと思うし

いわば愛しいのかもしれない

けれどそんなこと分からない



ねえいい加減諦めないの?

ねえいい加減追うのやめないの?

ねえいい加減辛くない?

ねえいい加減……?



葛藤なんてそんなもの

あの人さえ見れば消えていく

だけどその後に襲う葛藤も

私にはとても重いけれど


あの人は本当にずるくない?

こんな気持ちを加速させといて

メッチャ気になることしといて

それでこれなんてフザケないでよ



分かってるよ


あの人のせいではないぐらい



分かっていた


最初から叶わないことぐらい



あの人が恋人を作ったら

なんて言うのかな

ねえまだいないのに

なぜ私じゃないのか……



諦められるときまで

ねえどうか許して

他のいい出会いがあるまで

目で追うことを許して

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