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072 俺達が逆転の鍵になろう

 このままいけばリザードマン勝てるんじゃね?

 そう思っていた時期がありました。


 今は勝てそうな感じがしない。

 徐々にリザードマンはスラッジソールに押されている。

 というのもスラッジソールに有効打を与えられていないからだ。


 リザードマンの魔法はスラッジソールにダメージを与えてはいる。

 しかし、与えたダメージは瞬く間に回復してしまうのだ。

 スラッジソールの【身体再生】が厄介すぎるぞ。

 ただでさえスラッジソールには攻撃を当て難いというのに……。


 そんな強敵のスラッジソールに対して善戦を続けるリザードマン。

 だが、この状況も長くは続かないだろうな。

 リザードマン達も魔力には限りがあるだろうし、負傷者は増え続けてる。

 このままじゃ負けるな。


 リザードマンが勝つには一撃必殺の攻撃を当てるしかない。

 そのことはリザードマンも承知なようで、複数人で魔法の準備をしている。

 その中にはシュルの姿もあった。


 あの竜巻が当たればスラッジソールも一撃で倒せるかもしれない。

 だが、それはあくまでも当たればの話だ。

 スラッジソールはスワンプソールと違って小さいし素早い。

 あれに大技を当てるのは難しいだろうな。

 それにスラッジソールはリザードマンの大技に勘付いてる気がするんだよね。

 さっきから魔法を使おうとしている奴に攻撃して妨害してるぞ。

 ヒラメのくせに知恵の回る奴だな……あ、また1人やられた。

 これじゃジリ貧だわ。


「俺達も手伝った方がいいのかな……」


「手伝うと言っても俺達に何ができる?」


「だよなぁ……」


 俺には攻撃に向いたスキルがほとんど無いからな。

 手伝えることがあるとすれば、それは攻撃以外になるか。

 リザードマンの手助けになるようなこと……あ、そうだ!

 ちょっと危険だけど俺にもできることがあるぞ!


「ポチ、ちょっと頼みがあるんだけど」


「あまり無茶な要求は聞けんぞ」


「お前の【束縛魔法】でスラッジソールを拘束してくれ」


 ちょっとの間でいいんだ。

 あのスラッジソールをその場に抑えることができれば上々だ。


「俺だけの力では長い間拘束することはできないぞ」


「少しの間縛れればそれで充分だよ」


「なら、やってできないことはない」


「よし、じゃあやってやるか!」


 俺とポチはこそこそと移動を開始した。

 目指すはスラッジソール。

 ヒラメ野郎に一泡吹かせてやろう。

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