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051 山に登って川を越えて

 大荒れしている川を越えるためにアラール山脈までやってきた。


 山には魔物がいるが、そんなに強そうじゃない。

 さっきちらっと見た魔物のステータスはこんな感じだった。




 マウンテンラビット LV7

 名前   無し

 状態   健康

 HP  77/77

 MP  18/18


 ステータス

 攻撃力    40

 防御力    22

 魔法攻撃力  13

 魔法防御力  16

 素早さ    80


 スキル

 【暗視LV2】【俊敏LV4】




 ふふん、俺のクロサクラの敵じゃないな。

 まあ、攻撃を当て難そうっていう点が苦戦ポイントかな。

 ……ってその辺の雑魚はどうでもいい。


 問題はワイバーンだよ。

 今のところ姿を見せていないのが不気味だ。


 このまま山を抜けられるといいんだけど……さて、どうなるか。


「川幅がだいぶ狭くなったな。これなら川を渡れそうだ」


「お、そうか?」


 ワイバーンを警戒して空ばかり見てたせいで川を見てなかった。

 そうだよ、俺達は川を渡るために山登りしてたんだったわ。


 川は相変わらず轟々と流れているが川幅は狭い。

 これならジャンプすれば飛び越えられそうだ。


 まずはポチが跳躍した。

 無事に向こう岸へ飛び移れたポチは俺を待っている。


 よし、それじゃ今度は俺の番だな。

 クロサクラの健脚見せてやるぞ!

 そーれ、ジャンプ!


 ――くるくる、ズドン!


 無駄に回転を加えながら飛んだクロサクラはちゃんと向こう岸に着いた。

 着地した地面が衝撃で凹んだが気にしない。

 クロサクラが凹んだりしたら気にするけどな。


 さて、川も越えたことだし、この辺でちょっと小休止しようか。


「ポチお疲れー。この辺で食事にしようか」


「そうしてくれ。俺は少し休む」


 へなへなと座り込むポチは放っておいて俺は料理をしよう。


 アロアタクサ草を【調合】でグリーンサラダにする。

 はい、完成。

 シンプル・イズ・ベストを体現した料理だな。


 ……まあ、こんな山で凝った料理なんて作れないからね。

 山から降りたらちゃんとした料理作るからポチは恨めしそうな目で見るな。


 ――もぐもぐ。


 慎ましい食事が済んだ。

 それじゃ先に進みますか……ん?


「アイ、どうした?」


「いやあそこに家が建ってるのが気になってさ」


 なんでこんな山にぽつんと建物が建っているのか?

 ちょっとだけ中の様子を覗きたくなったぞ。


「気になるから少しだけ見てみないか?」


「別に構わんが、あまり長居はできないぞ」


 分かってるって。

 ワイバーンが現れる前にささっと覗いてしまおう。

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