表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/83

050 ポチは人間のペットだったらしい

 これからアラール山脈に向かうわけなんだが……どういう所なんだろうか?

 ポチは何か知ってるかな?

 ちょっと聞いてみよう。


「なあポチ。これから行く山について何か知ってるか?」


「まあ、少しだけなら知ってるぞ。昔、あの山を通ったことがあるからな」


 そう言うとポチがアラール山脈について教えてくれた。


 なんでも普段は低レベルの魔物しかいないらしい。

 だが時折、ワイバーンが飛んで来て襲いかかってくるようだ。

 こりゃ空に注意した方がいいかもしれん。


「ワイバーンって強いの?」


「今の俺でもあれには勝てないだろうな」


「そんな奴を相手にしてよく無事だったな。すごいじゃん」


「……あの時は協力者がいたからな」


 協力者とな?

 ポチって1匹狼気取ってなかったっけ?

 協力してくれる奴がいたなんて初耳だぞ。


「ポチにも仲間がいたんだな」


「……一時的な協力だった。今はもう縁が切れている」


 縁が切れてる?

 別にそこまで言わなくてもいいのに。


「協力者ってウルフの仲間だったりする?」


「違う。俺が協力してやっていたのは魔物使いだ」


「魔物使い……ってことはもしかして人間か?」


「そうだ。俺は人間と行動を共にしていた時期がある」


 うわ、マジか。

 衝撃の事実を知ってしまったわ。

 ポチって人間に飼われていたことあったんだな。

 ……っていうかこの世界にはそんな奴がいるのか。

 俺も魔物使いに飼われてあんなことやこんなことさせられる未来があるの?

 怖すぎるだろ。


「そっか……ポチにもそんな過去があったんだな」


「まあ、過去の話だ。もう気にしてはいない」


 気にしてないって言う奴ほど気にしてるやつでしょ。

 俺、知ってるんだからな。


 気付かなかったとはいえ、聞いちゃまずいこと聞いてしまったな。

 ここは話を逸らそう。


「貴重な情報ありがとうな。これでいくらか心構えできるわ」


「そうか。なら、話した甲斐もあるというものだ」


 よし、これで話は逸れた。

 じゃあアラール山脈目指して出発しよう。

「面白い」「続きが気になる」と思ってくださったらブックマークと広告下の「☆☆☆☆☆」からの応援お願いします……!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ