表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/83

005 住処を拡張しました

 無事に朝を迎えることができました。

 これでようやく外に出られる。


 ……いや、日が昇ったからといって安全っていうわけじゃないか。

 俺にとって安全な時間は存在しないのかも。

 だって魔物と遭遇したら死ぬことになるんだし。


 とにかく警戒は怠らない。

 それだけは肝に銘じておこうっと。

 じゃあ外に出るぞ。


 ――きょろきょろ。


 周りには誰もいない。

 よし、大丈夫だ。


 穴から出ると解放感が半端ない。

 うーん、広いって素晴らしいな。


 さて、外に出たのはいいが何をしようか?

 ……なんて、そんなの決まってるんだけどね。


 今日やることはまず住処の拡張だ。


 夜は昼以上に危険な魔物がうろついてる。

 そのため夜は住処から出られそうにない。

 つまり住処の拡張ができるのは昼間だけ。

 そんなわけで今の内にパパッとやっておこう。


 木の枝を持ってレッツ穴掘りタイム!


 ――ガリガリガリ。


 体感で1時間くらいかな。

 うん、だいぶ掘り慣れてきた。

 昨日よりも効率的に掘れてるぞ。


 穴掘りなんて小学生の頃にやってそれっきりだもんな。

 大人になってからは土いじりなんてしなかったし。

 そのことを考えれば進歩してるよね。



『【採掘】を獲得しました』



 おや、またスキルが手に入ったぞ。

 よしこの調子でどんどん掘っていこう。


 ――ガリガリガリ。


 作業を開始してたぶん4時間くらい経ったかな?

 拡張の終わった住処を見て「結構いいんじゃね?」って思った。


 まず安全性を重視して入口は狭いままにしてある。

 これでとりあえず大きな魔物は侵入できない。


 で、狭い入口から細い通路を移動した先には快適な空間が待っている。


 広さは五畳くらいで決して広くはない。

 高さは俺が立った状態でぎりぎり頭が当たらないくらい。

 まあ、1人で暮らすには充分だろう。


 地面はできるだけ平らで滑らかに作った。

 傾いてる建物に住むと健康を損なうって聞いたことがあるからね。

 本当にそこだけは注意して作ったよ。


 部屋の奥にはもう1つ部屋を掘ってある。

 奥の部屋には俺がやっと通れるくらいの穴を通らないと行けない。

 ちなみに穴を塞ぐための蓋も用意してある。


 何でこんな部屋を用意したのかというと、誰かに侵入された時の備えだ。

 俺が奥の部屋に引きこもっていれば侵入者は諦めるかもしれないしな。


 もし、奥の部屋に気付くような高度な知能を持つ奴にはそもそも勝てない。

 いつかはそういう奴の対策もしないと。

 今は思いつかないけどなんとかなるでしょたぶん。


 さて、こうして平らで安全な寝床が手に入った。

 でも成果はそれだけじゃない。


 【採掘】のレベルが1から3に上がったのが成果その1。

 そして【採掘】のレベルが上がった途端に採れ始めた鉱石が成果その2。


 採れた鉱石はこれだ。




 【鉄鉱石】

 エリスティル全域でよく見つかる鉱石。

 鉄の成分を多量に含んでおり、様々な道具の素材として使用される。




 どう見ても鉄。

 武器とか道具を作る時に使えそう。

 まあ、加工方法とか知らないから当面は集めるだけだが。

 とりあえず部屋の隅に置いておこう。


 さてと、住処の拡張は終わった。

 次の作業に移るか。

「面白い」「続きが気になる」と思ってくださったらブックマークと広告下の「☆☆☆☆☆」からの応援お願いします……!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ