044 約束の品を作ってあげた
ポチの提案で冒険に行くことにした。
なので冒険の準備をしよう。
まずは回復薬、生気の薬、黄金の葉を量産する。
作った回復薬と生気の薬は前もって作っておいた鉄の水筒に入れた。
そして作った物と金剛草トンカチをバッグに……あ、そうだ。
冒険に出かける前にポチに防具を作ってやろう。
作ってあげると約束してたのにすっかり忘れてたわ。
冒険の準備の片手間でやれるし、今やってしまおう。
ということで手元にある超圧縮したミスリル鉱石を使って防具を作る。
【ミスリルチェインメイル+30】
防御力 +100(+30)
ミスリルで作られた贅沢な鎖帷子。
丈夫で動きやすく汎用性が高い。
値段が高いのが難点。
この防具は補正により能力値が上昇する。
【ミスリルアーマー+30】
防御力 +150(+30)
ミスリルで作られた贅沢な鎧。
丈夫で動きやすく汎用性が高い。
値段が高いのが難点。
この防具は補正により能力値が上昇する。
超圧縮したミスリル鉱石を金剛草トンカチで叩くとミスリルができる。
でも超圧縮したミスリル鉱石はどういうわけか消えない。
てっきり圧縮されたミスリルができると思ったんだがな。
どうやら必要な分だけ消費する仕様みたいだ。
まあ、圧縮した鉱石を使えばどうなるのかが知れて良かったかな。
さて、じゃあポチに作った防具を渡すか。
作業部屋から地上に出てポチに作った防具を見せた。
「約束していたお前の防具だ。受け取ってくれ」
「ついに完成したか。待ちかねたぞ」
ポチは受け取った防具をまじまじと見つめた。
そういえばポチも【観察】持ってたな。
俺の作った防具の品質を確かめているのだろう。
「……約束通り最高の物を作ってくれたみたいだな」
「まあ、そういう約束だったしな」
「装備してみてもいいか?」
「ああ、いいぞ。着心地が悪かったら言ってくれ。調整するから」
「分かった」
ポチは【念力】を使って器用に防具を装備した。
それからいろんな動きを試して防具の着心地を試していく。
「……ふむ、思ったよりも動きを阻害しないな。これなら大丈夫だ」
どうやら問題は無いみたいだ。
まあ、俺の作った防具だし問題なんて起きるはずもないか。
よっしゃ、これでポチとの約束は果たせたな。
それじゃ冒険に出発しよう。
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