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042 散らかった部屋を片付けた

 ポチの空腹が限界らしいので料理を作ってやることにした。


 今日のご飯はグリーンサラダを調理して作った野菜サンドイッチだ。

 野菜サンドイッチは調理に火を使わなくていいのが利点だな。

 わざわざ火を起こすのは面倒なんだよね。


 ポチは俺が用意した野菜サンドイッチをすぐに食べ終わった。

 そして物欲しそうな顔をして俺の方を見てきた。

 そんな顔したって俺の分はあげないんだからね。


「……食べ足りないなら、魔物を狩ったらどうだ?」


「狩ってきたら料理してくれるか?」


「お前は別に料理しなくても食えるだろ」


「俺はアイの料理が食べたいんだ」


 ポチめ……完全に舌が肥えてやがる。

 俺と別れたらどうするつもりなんだ?


「面倒だから料理は作らないぞ。俺の腹がまた減るまで我慢しろ」


「どうしても……ダメか?」


「ダメだ。辛抱しろ」


「むう……仕方ない」


 ポチは渋々といった感じで引き下がった……が、未練タラタラである。


 まあ、ポチのことは放っておいて、俺は次の作業を始めよう。

 次の作業とは持ち物整理のことだ。


 今の作業部屋はごちゃごちゃしている。

 掘った時に出土した物が大量にあるからだ。

 なのでそれらをどうにかしようと思う。


 財宝の類いは数は少ないのでとりあえず部屋の隅に追いやっておく。

 問題は大量の鉱石だ。

 これが結構、部屋のスペースを圧迫している。


 なんとか省スペース化できないかな?

 なんて考えた末に編み出した答えは鉱石の凝縮だ。

 超高濃度の鉱石を作ればスペースを圧迫することもないよね。

 まあ、実際にできるかは分からないけど試す価値はあると思う。


 というわけでさっそく作業を始めよう。


 とりあえず鉄鉱石で試してみるか。

 鉱石の圧縮ができそうなスキルは……【加工】かな?


 ――カンカン。


 あ……鉄ができちゃった。

 どうも【加工】では鉱石の圧縮はできないみたい。

 うーん、それじゃ鉱石の圧縮をするにはどうすればいいんだ?



『【合成】を獲得しました』



 おっと、ここで新スキルの登場だ!

 名前からしていかにも鉱石の圧縮ができそうなスキルじゃないか!


 よし、もう一度挑戦だ。


 ――カンカン。


 よっしゃ!

 2つあった鉄鉱石が1つになったぞ!


 どれどれ、どうなったのか見てみるか。




 【鉄鉱石+1】

 エリスティル全域でよく見つかる鉱石。

 鉄の成分を多量に含んでおり、様々な道具の素材として使用される。

 この鉱石は純度が少し高い。




 純度が高い。

 つまりこれは俺の思惑通りということだな。

 このままどんどん鉄鉱石を合成しよう。


 ――カンカン。


 しばらくの間、黙々と鉄鉱石を1つに圧縮した。



『【合成の極意】を獲得しました』



 また新しいスキルも手に入ったことだし、このくらいで一旦止めよう。

 ちなみに説明文は何か変化あるのかな?




 【鉄鉱石+30】

 エリスティル全域でよく見つかる鉱石。

 鉄の成分を多量に含んでおり、様々な道具の素材として使用される。

 この鉱石はあまりに純度が高すぎるため、加工は非常に困難。




 あらら……やりすぎちゃったかな。

 説明文がおかしなことになってるぞ。


 使いやすさが利点な鉄鉱石が加工困難だなんて……。

 これが矛盾ってやつですか?


 まあ、いいや(よくない)

 何にせよ、鉱石が圧縮できることが証明されたわけだしな。

 じゃあこの調子で他の鉱石も圧縮していこう。


 ――カンカン。


 2時間くらい鉱石を叩いてたな。

 苦労した甲斐もあって、あんなにスペースを圧迫していた鉱石はもう無い。

 手元にある数個の鉱石のみになった。


 うん、俺は頑張った。

 今日の作業はこのくらいにしてあとはのんびり過ごそう。

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